2017/02/08

おもいでばなし。

今日は、メンタル病んでる人の話です。

夢を見ました。
Y君の夢です。
Y君は、小中学校の同級生です。
同級生といっても、私が小学校転校して戻ってきたのち、卒業までの1年数ヶ月同じクラスだっただけで、中学校はずっと違うクラスでした。
家が近いので同じクラスになる前から知っていました。
(Y君のことはだいぶ前に書いてますけどね。)

まだ小学生でしたので、誰かが
「Y君はnamiちゃんのことが好きなんだよ〜」とか言ってました。笑。
Y君はその頃はまだ小柄で、ホントに「ガキ」って感じでしたが、スポーツできるし勉強もできる。
私も当時は才女だったのですが、塾に行ってないので、中学受験者向けな問題とかは解けませんでした。偶然解けちゃう問題もありましたが。
Y君はそういう問題も解けていました。塾に行っていたのか、家での指導なのか、ただひたすら賢かったのかはわかりません。
そんなY君に好かれてるとか、本当だったら、光栄だなあ。
と思っていました。

中学校に入ってから、私は、テニス部だった母がうるさいので軟式テニス部に入ってみました。
私はスポーツがからきしダメだったので、なんとかみんなに追いつけないかしらと、夕方、家の近くの公園の広場で練習をしていました。
ボールに紐と錘が付いていて、一人でパコーンパコーンとやり続けるあれです。
あれだと地面に跳ね返る高さから返ってくるので、対人間とやるラリーとは全然違うんじゃないだろか。と虚しくなって30分くらいやって帰ってました。
広場は、子供が野球できるくらいの広さで、私は3塁側からバッターボックスにあたるところでやっていましたが、始めてしばらくすると、サッカーボールのリフティングの練習をしているような音が聞こえ始めることが増えました。
下手くそな練習を見られてると思うと、サッカーの練習をしているのが誰なのか確かめるのも恥ずかしく情けなく、暗がりの中そそくさと小走りで帰っていました。

今思うと、あれはY君でした。
日が暮れて夕ご飯の前か後の時間、中学生がちょっと出てこられる距離の公園。
小柄な人影。
私から遠くに、けれども遊具などのある別エリアに行くこともない、公園の出入り口近くという至近距離に陣取り。

今、その公園で遊ぶ子供達の声を聞くと、いつも思い出すのです。
あれが本当にY君だったなら。
Y君が本当に私を好きだったのなら。

なんて健気で、なんていじらしく可愛らしい少年の心。

そして、今の私なら「やだ〜超下手くそなの見られてるし〜。私苦手なんだよね球技!ってか運動全般!あはは。」とか言えますが、まだ中学生で、いろいろ病んでいた当時の私には無理なことでした。

最近になってその公園の常夜灯が増えて明るくなりましたが、当時はもっと暗かったのです。
あそこで私たちは、恥ずかしくて挨拶もできないまま、黙々と練習していたんだなあ...
と、もう四半世紀も前になることを幻に見て、切なく想うのです。
私はテニス部で友達作りに失敗し、変なグループに入ってしまって嫌な目にあったので1年で辞めました。

そんなY君が、やっと夢に出てきてくれて。
ちゃんと会話ができる。
ちゃんと目を見て話ができる。
どれほどこの日を夢見ていたことか。
夢見て...

夢でした。

どこでどんな仕事をしているのかはわかるのですが、SNSとかはやってないようで、見つけられないんです。
サッカー部だった子たちとは連絡が取れているのに。
あと一歩、見つからない。

Y君は、多分、両親が離婚したんだと思います。
高校受験で地方に行ってしまいました。
Y君と仲の良かった子たちも、どこに行ってしまうのか、何故なのか、教えてもらえないと悲しんでいました。
今だからわかります。
言えなかったんだと。

虐待の日々で壊れていた私にとって、Y君は救いでした。
一言も交わしていないけれど、視線が、立ち位置が、行動が。
私が得ていた唯一の優しさでした。
高校生になってからは、Y君がいなくて。
何もなくて。
崩壊していく心の中で、Y君の思い出だけがオアシスで。

今でも。

幼い優しさが、私を支え続けてくれました。
Y君を探す方法は幾つかあると思っています。
けれど、そんな方法で近づいても、ひたすら気味が悪いでしょう。
誰か、Y君を見つけだして。そして私と繋いでほしい。

夢で会えるなら。
ずっと眠っていたい。


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