2021/12/31

おおみそか!!

今年が終わってしまう〜。

コロナ禍で仕事はない、がんが見つかって手術して抗がん剤やってハゲた。
というなかなかに怒涛の年でした。
怒涛と言っても、ほとんど寝転がってたようなものですけどね。

療養にかこつけて、漫画をたくさん読みました。
鬼滅の刃、呪術廻戦。
呪術廻戦には特にハマったなあ。映画はまだ見てないです。
ガシャポンで遊びまくりました。


狗巻がすきなの〜。
別のガシャポンでゲットしたゼウスと。
狗巻の呪言はゼウスにも効くのかな。ギリシャ語じゃなきゃだめ?
狗巻のマッシュルームカットが好きなのに映画ではギザギザアップヘアなんだよな〜。
おかか。

あとFireTVを導入してdアニメチャンネルでキングダムを全部見た。
もうてんが好き。ああいうちゃらんぽらんに見せかけて実は強いキャラ好き。
アルスラーン戦記ではギーヴ派でした。
きょうかいも好き。
キャラの名前を覚えるのが大変。
すぐ忘れるし、読めないし書けない。
吸血鬼すぐ死ぬも見た。
アルマジロのジョンほしい。
しかしキングダムのせいと吸血鬼すぐ死ぬのドラルクが同じ声優さんというギャップがすごい。
小野坂さんが演じてるキャラがトークライブで喋ってそうなリアルな感じで爆笑。

FireTVのアプリでは見れないんだけどブラウザでNHK+が見られるので、高橋一生が演じてる岸辺露伴を見てるところ。妹に勧められて。義弟がジョジョファンなので布教されている。

これから仕事納めに行ってきます。
カウントダウンじゃない、ただの撤収だけだけど、知人と一緒に大晦日を過ごせる!

しかし寒いなあ。

来年もぼちぼち。
いきてゆきましょう。



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2021/12/23

ご隠居生活卒業に向けて。動き始めたい。ってか動け。

抗がん剤治療が終わってからもうすぐ1ヶ月になります。
ポワポワ生えていた髪の毛が今更よく抜けています。なんで?
パクリタキセルの効果がまだ体内で動いているのでしょうか。
下の毛はどんどん伸びてます。しかもお腹に近い方から。
キミは頑張らなくてよいですのよ。

まあ結構普通に元気です。仕事が暇なのでまだご隠居生活状態ですけども。
家の中は、いただいた着物とか御見舞とか、自分で買ったものとか日々の郵便物とかチラシとかそういうもので無茶苦茶です。
いつ片付けるんでしょうかこの人は。
あ!保険会社に抗がん剤治療費の請求書出さなきゃ!

先日は、弥生美術館・竹久夢二美術館に行ってきましたよ。
谷崎潤一郎をめぐる人々と着物 ~事実も小説も奇なり~ を見に行ったのです。
↑クリックでチラシを見られます。

谷崎潤一郎の小説に出てくる人物が着ていそうな着物をアンティーク着物で再現してるのを見に行ったのですが、それはそれとして、谷崎の自由すぎる女性遍歴に呆れもしました。
夢二も奔放だけど、比じゃないな。なに三姉妹に手をつけてるんですか。
おそろしい時代だ。

着物を着て行ったのです。


右の半襟が隠れてしまう症候群はどうしたらいいんでしょね。
あ、右胸はまだティッシュエキスパンダーが入っていて、自前の左胸よりふた回りほど大きいです。胸を潰す補正はもうできないですの。
私はねえ、傷のところ痛くないんですよ。ワイヤー付きのブラジャーは今のところ避けていますがたぶん支障ない。普段ユニクロのワイヤレスブラ リラックスを使ってますが何も痛くないです。痛い方もいるみたいですね。シリコン入れ替え手術後どうなるかわかりませんが。
シリコンはちょうど帯の上に乗っかります。
帯は伯母の形見です。わたしごのみ。羽織は自分のサイズに合うのはこれしか持ってない。

鑑賞中に地震がありました。
ガラスケースに囲まれた場所で地震に遭うのは初めてでした。震度3くらいだったらしいけど、音が結構すごかったです。カチャカチャカチャカチャ。びっくりしますね。

併設の喫茶店でパニーニを食べる気満々だったのに、パニーニ休止中でした。
カレー一択!!
着物を汚さないように気をつけて食べましたよ。



取り立ててどうこういう味ではないけどまあ。
雰囲気が重要。
味覚障害がまだ多少あるのか、そんなことないのか、なんかよくわかりません。味はします。毎日ご飯が美味しい。

アンティーク着物の展示はなるほど見応えがありました。
半襟でずいぶん遊ぶんですねぇ。
細雪の四姉妹の着物が一番楽しみで行きました。
長着と帯まではまあ、そうか。と思うんだけど、そこにそんな半襟もってきちゃうんですか?とか、帯締めそうくる?とか、なんだかよくわからなくなりました。
私は着物は普通に着て楽しみたい人で、和洋折衷コーデとか結ばない帯結びとかベルトで帯締めとかそういうのには興味がない人です。
けど半襟でもう少し遊びたいなとは思っていて。
なのですけども、どうしたらいいのかわからないのですよ。
顔が地味なのでコントラストをはっきりした方がいい気がしてて、この日のターコイズ色の半襟はお気に入りです。
その他にどうしたらいいのか。
遊び感のある刺繍の半襟とかってどこで売ってるの?自分で刺繍するの?
フォーマルとか振袖向きな半襟はたくさん売ってるけど、カジュアルな刺繍や柄のとか。
端切れとか使うにしても、選ぶ上でのとっかかりをどこから取れば楽しいのか分からなかったのが、もっと分からなくなりました。
けど楽しかった。
眼福眼福。



帰りにフレンチトーストも食べちゃった。
こんなに食べられないだろうな。と思ったのだ〜れ。ペロリでしたよ。

右腕は日常生活には支障はないのですが、腕の付け根の後ろ側の筋肉が疲れるのです。
医者に聞いても「そういう人多いよ〜」とか「筋肉を触ってるので手術前とは違ってきますね。」ってそれだけです。
仕事で少し多めに腕を使うと、半日後くらいに右腕が重くなります。
影響が出てくるのに時差があるので、どれくらい頑張っていいのかがわからない...。
まあ今の時期寒いからか、何もしなくてもなんとなく重だるい感じはしてます。

抗がん剤中に月のものは止まって、それきりになってます。
このあと1月末の手術後からホルモン剤を飲んで、このまま閉経するのかなあ。
そういうお年頃だからいいけどね。更年期障害の症状が重いと嫌だなあ。
母の更年期障害が早期から酷くて長くて、おかげでもう無茶苦茶な青春時代を送ったのであんなふうにはなりたくないとつくづく...。

既にぼちぼち仕事してますが、1月末の手術後落ち着いたらドントコイの姿勢で仕事を受けるつもりです。そのためにまずは今年の医療費控除のための領収書の整理と、確定申告の準備と、整理整頓!!掃除!!もうほんと家の中ぐちゃぐちゃにもほどがある!!!
いつやる気出すのわたし!!!
もう元気でしょ!!!

誰か私のやる気スイッチ押してください。
あと燃料とバッテリーとぜんまいと潤滑油といろいろください。



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2021/12/11

乳がん 抗がん剤治療終わりました!

 2ヶ月もブログ放置しておりました。

抗がん剤治療終わりました!!
イエイイエイ、イエイ!!!
最後の点滴は11/29でした。

結構元気にしてました。
味覚障害は、たぶんパクリタキセルになってからは「なかった」と言ってもいいくらいなんでも美味しかったです。
お寿司なんか来年にならないと美味しさなんてわからないと思ってたけど、結構味がわかってきてるのを知って父が回転寿司に連れてってくれたところ、あれま〜。なんでもかんでも美味しくて。しかもよく行く回転寿司屋がタッチパネル式になっていて(カウンター内に声をかけるのが苦手で、おまかせ何貫セットとかで済ませちゃうのです。)楽しくてアレコレ注文してったら結構な値段食べちゃってました。二枚貝が嫌いだった私が貝3貫なんて。大人になったものだわ。
ご飯が美味しいと、だいぶ楽です。
パクリタキセルで味覚障害が起きるか起きないかは本当に人によるそうです。私はラッキーでした!

ただもう刺すところない問題が深刻で、7回目の点滴を左の手首でやった後に、手の甲がむちゃくちゃになりました。
血管沿いを中心に紫色の痣状態になってしまいました。
グロいので写真はやめときます。
7回目は手首だったのに、何故、先週以前に刺したところの血管がこんなにボロボロに??
9/6に刺した血管のあたりも、10/15くらいに黒くなってきたんです。
なんで今更??
ありゃりゃりゃこりゃもう左で点滴やめましょ〜!
ということになり、あと5回なのにポートは嫌だよう。どうするのかしら。と思ったら、私はリンパ節切除してますが4つだけなので、あと5回は右でやりましょう!ということになりました。
4個切除ってどんだけなのかよくわからないのですが、センチネルリンパ節含めて4個なんだそうです。センチネルが4個ある人もいるそうで、私の場合センチネルにがん細胞が入っちゃってたので、まだ入ってないと思われる普通のリンパ節も一応取っちゃって、合計4個なんですって。

というわけで先生が看護師さんたちと化学療法室にカルテ上だけでなく口頭でもその旨伝えて、8回目から12回目までは右腕で点滴しました。
採血の後点滴する日は、点滴する腕で採血しちゃうとまた刺すところに困るので左でやってもらったのですが、いつも刺される肘の内側は抗がん剤でカチカチになってる旨伝えると
「そうですねえ。」
と言われてまた延々と血管探しが。
「固くなった血管から採血するとやっぱり支障があるんですか?」
「そもそも針が刺さらないんです。」
あ、そういうことか。
抗がん剤は漏れると危険だからだと解釈してたけど、採血なら内出血とかそんな感じなのかなと思ったら、そもそも刺さらないのか。


こんなんなりました〜。
手の甲は避けたみたいです。
私はパクリタキセルでも血管痛が割とあったので、温めるやつ...保冷剤の逆のやつ、電子レンジで温めて使う湯たんぽみたいなのを借りて、刺してるところから腕の付け根まで温めながら点滴してもらいました。点滴終われば痛くないです。ただやっぱり刺したところの皮膚は引っ張ったりすると痛いのでステロイドのローションを塗ってました。
ボロボロになった左手の甲は、やはりステロイドのローションを塗ってます。皮膚の表面がガサガサになって剥がれて取れて、まだ青くて、ガサガサになって、剥がれて。を繰り返してます。
血管周辺が変色することはよくあるけど、時差が随分あることや、その箇所のみが痣になって他のところは何ともないというのが謎らしいです。化学療法室のベテラン看護師さんたちに「なにがおきてるのぉ〜。」と言われました。知らないよぅ。
まだ色がムラムラで、いかにも病人な感じの手です。
右腕は全然無事です。

あとは爪の付け根が白くなってます。血色ナッシングって感じ。爪の先の、肉とくっついてるところのラインがガタガタになってます。これも副作用だそうです。爪引っ掛けて剥がさないように気をつけるように言われました。
両足の親指の爪が派手に内出血してて、爪が浮いてきちゃって、靴の加減とかによって時々痛いです。パンプスなんか履かない。

鬼の、抗がん剤中のコロナワクチン2回目からの3日置いて抗がん剤というスケジュールですが、コロナワクチン2回目接種の後20時間くらい38℃くらいの発熱がありましたがそれだけでした。
その後の抗がん剤3日間仕事の依頼があったのですが、先方と相談の上大事をとって別の人に依頼してもらったのですが、なんともなかったんです。
仕事、できたじゃん。
元気じゃん。
拍子抜けでした。
あんまり元気で暇なので、亡くなった伯母の形見分けの着物をもらいに親戚宅へドライブに連れてってもらいました。
3日分の稼ぎがぁ。こんなに元気〜。と父と笑ってたら母が「どうなるかちゃんと聞いとかなきゃ!」とまたトンチンカンなことを言いました。
「だから人によって副作用全然違うんだってば。」
ほんとにこの人は、つくづく、ばかなんだろうなあ。
このばかな母にもがんが見つかってしまいました〜。めんどくさい人なので父に任せててその後どうなってるのかまだ聞いてません。膵がんみたいです。今のところ転移はなさそうだそうで、腹腔鏡手術で済むんじゃないかな。父はがん患者送迎するお仕事の人になっちゃいました。

最後の抗がん剤から10日以上過ぎて、白血球の数ももう下限は過ぎただろうから、話のついでにちょっとずつ抗がん剤治療終了の報告をしたり、御見舞御礼の手配をしたりしています。
まだ乳房再建の仕上げ手術があるけどね、年末のお歳暮のタイミングでいったんお礼を出して締めときたくて。乳房再建て別の言い方すれば豊胸手術の仕上げですしね。
いろいろお見舞いの品をどっさり送っていただいたり、動けるようになったら出来る範囲での仕事を振ってくれてる会社には、みんなで集まってワイワイするのがお好きな会社なので、お酒を送りました。お年始にでもみなさんでちょっとずつ飲んでもらえますように。
闘病グッズを送ってくれた友人たちにはお菓子の詰め合わせ。
両親経由で知ってお騒がせした親戚と、飲食店経営している友人にはデパートのカタログギフトをお手紙と一緒に送るつもりで、これから買いに行きます。現物のカタログを見たいので店頭に買いに行きます。お手紙、きれいな字書ける自信ないなあ。自筆じゃないとなんか失礼だからなぁ。



私が抗がん剤治療を受けている間に、昔一緒に仕事をした友人(知人と言うとなんかあれなので友人と書きます。出身高校同じだし。)も乳がんが見つかったと連絡がありました。
彼女はトリプルネガティブでグレードもKi-67も高くて、先に抗がん剤を始めると。
うわ〜。
私の粘液がんは、検索すると予後良好と書かれてますが、検索して予後不良とばかり書いてあると不安だろうな、私とは全然違うタイプだな、と心配です。
余っちゃってた不織布キャップや、開封したけどまだ使ってないサポートキャップやらを送りました。幸い抗がん剤はよく効いているそうで、腫瘍がだいぶ小さくなってきてるそうです。
脱毛してもかつらを楽しんでいるようだし、ごはんがおいしくない〜と嘆きながらおしゃれランチに行ったりして頑張っているようです。友人の投薬は年明けたらパクリタキセルになって体の負担が少しだけ軽くなるのではと思うので、私の手術前に会おうと思ってます。
友人の手術は3月予定。友人は部分摘出の予定なので、再建どうやるのか全然わからないけど。手術の体験談が少しは参考になるかなぁ。友人が通ってる病院と、母が通院する予定の病院が同じなので、母の付き添いは行きたくないけど友人の通院日と重なってる日があったら便乗して行って会えたらいいなとか思ってます。

仕事ちょいちょい再開しています。
ほぼガテン系なのでどーしましょ。と思ってたら想像してたより動けました。
そこらへんの話はまた今度しますね。


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2021/10/12

乳がん 抗がん剤治療パクリタキセル 週1回12クール 6回目投与 2日目。

新型コロナワクチン1回目接種の1週間後に、パクリタキセル6回目の投与でした。
ケミカル人間です。

もーね、ほんとにね、刺すところないんです...。
ドクターたちは「どっかあるでしょ」と言い、化学療法室で毎回違う人がやってくれる看護師さんたちは
「いやー大丈夫でしょ、なんとか...あれ?あれ?ここは、あれ?ここでちょっとやってみますね...あっ、当たっちゃうなぁ...やっぱりやめますごめんなさい抜きますね。」
毎回そんな感じ〜。
一度腕でもトライしたけど先が血管の壁で当たっちゃうのでやめました。
下の画像で6回分の刺したところ覚え書き〜。


アレルギー止め30分とパクリタキセル1時間の合計1時間半で終わるので、手を動かさず耐えてます。針の角度が変わるだけで落ちなくなったりするのです...。
不思議なことに、いっぺんルートとれて固定して生理食塩水を落とすも落ちず。袋を手より下に降ろすとちゃんと血液が逆流するので正しく入っているらしいのですが何故かなかなか落ちず。しばらくすると落ちだして、アレルギー止めの間様子見て、まあ順調に落ちてて、パクリタキセルに移るとまた落ちが悪く、えええ?と様子見てるとまたきちんと落ちだす。腫れや痛みも起きてないので大丈夫みたいだけど、な〜ぜ〜だ〜?

という展開が毎回。

今回はそんなめんどくさい患者の私のことを認識してるベテラン看護師さんが対応してくれました。
ナース服の上から不織布割烹着みたいなの着ちゃうのでネームプレートが見えず看護師さんの名前が覚えられなーい。
EC療法で肘の内側を使って血管がカチカチになってたのですがだいぶ柔らかくなった気がするので「肘の内側は?」と聞いたら「けどここでECのとき痛くなっちゃったじゃないですかぁ、やめときましょう、あ〜でも、どこかなぁ〜。う〜ん。」
で、結局一番使いやすいところ〜。
パクリタキセルになって少ししてから痛くなってきたので、痺れ防止の冷却材を外して刺してるあたりを温めてもらったらだいぶ楽になりました。右手首と足は冷やしました。あ、この日は看護師さんが何も聞かずに両足首に冷却材を巻いてくれました。自前の保冷剤はふくらはぎを冷やしてました。意味あるのか不明。

終わって抜いた後も手の甲痛くて...。
帰宅してから、以前処方されたステロイドのローションを塗り塗り。
結構、血管沿いに黒ずんだり変な色になったりしてます。
あと6回!!
今更ポート埋め込みは嫌です。なんとかして〜...。
なんかほんとにものすごい細いらしいです血管。
NICUに入ってる赤ちゃんとかの点滴ってどうやって入れてるんでしょうか。ほんと神業ですよね。
手術の時のルートはドクターが刺してくれるんだっけ。どうだったっけ。
次の手術はインプラント入れ替えだけだから摘出手術の時より痛くないらしいのですが、麻酔と痛み止めと抗生物質点滴の流れは同じだもんなぁ。数日刺しっぱなしだもんなあ。摘出手術の時に使った血管が見えなくなっちゃってるのです。ん〜。

再来週に形成外科の診察があって、その時にインプラント入れ替え手術の日が決まります。
この週の月曜日に新型コロナワクチンの2回目の接種をするのでこの週は抗がん剤お休みするつもりだったのですが、
「形成外科で来てるんだったらこの日にやっちゃいましょ〜、わたし手術室に入っちゃうので朝イチで来て〜。それから形成行って、化学療法室空いてたらやってくれるからお昼まで待たなくても大丈夫だと思うから〜。」
...せんせいその日わたしワクチン2回目接種の3日後なんですけど。わたし大丈夫なんでしょうか。まあ形成には来るつもりでいましたが。
「辛かったらやめてもいいから。来れなそうなら電話くれていいし。キャンセルは簡単だから大丈夫。」
は、はい...。
それで次の週がお休みになりました。
う〜ん、なんか2回目の副反応を脅す人が私の周りに多いので不安なのですがまあその日になってみないとわかりませぬな...。

それにしても外科医ってほんとにどんだけタフなんでしょうか!!!
乳腺科の主治医は週に何回か手術があって、外来も診てるし外来が始まる前に病棟に回診に行ったりしてるし外来終わった後も様子見に来てくれたし、土曜日も私用の後私服で病室にトコトコいらしてくれて「どう〜?」って、先生の1日は40時間くらいあるのでしょうか...。
午前中外来診て病棟に顔だして午後は他の病院にヘルプに入ってる曜日もあるし。ど〜なってんの...。
形成外科の主治医は乳房再建をメインでほかの病院から木曜日だけ来てて、朝イチ7時くらいに手術前に病棟に顔出しに来てくれてから外来の診察して(乳房再建以外の怪我とかも診てるっぽい)手術室から呼ばれたら「ちょっと行ってくる〜」ってトコトコ移動してオペしてまた外来診てるらしい。私の時は少なくとも2人分の同時再建手術を1日でなさいましたからね。外来診ながら。ひええ。

私の右乳房全摘出は、乳輪乳頭温存で、切ったのは胸の膨らみのライン10cmちょっとくらい。自分では傷が見えません。
これだけのところから乳腺丸ごと全部切り抜くってどんな技なんだ...。
乳輪乳頭死守したい!!と言ったので9mmの猶予ギリギリで頑張ってくださったおかげで、胸の膨らみは偽物だけど乳輪乳頭は自前ですから!!誰に見せるわけでなくても大事なところ!!感謝感謝です。
私の手術は5時間くらいかかり、全身麻酔かかってたのが4時間半くらいみたいなのですが、3時間半くらいはセンチネルリンパ節とリンパ節4つ切除と、乳房全摘出だったんだろうなあ。
けどさあ、乳房切除終わった後形成外科の医師にバトンタッチして、ティッシュエキスパンダーは大胸筋と肋骨の間に入れるわけだから、乳腺科の医師が切った10cmちょっとの傷から大胸筋持ち上げてニュニュニュ〜っと挿入...。
どうしてそんなことができるんだ〜。
うん。絶対見たくない。
これだけのことをして出血量は10mlくらいらしい。
なんで?
まあ切腹してないとはいえ血管あるじゃん?どうなってるのかしら...。

先生、次回はどうか、手術終わってオムツ装着されてから起こして。
結構恥ずかしいのよスッポンポンで目覚めるの...。

先々週くらいに、両足の親指の爪の付け根から内出血してるのに気付きました。
仕事でよく足の指に重いもの落として血豆作ってましたが最近そんな仕事してないんだけどなあ。血が挟まってる分で爪が浮いてきて引っ掛けそうなのでテーピングテープで止めて過ごしてました。
医師に見せたら、親指の爪の付け根の体の中心側のあたりに細かい血管がたくさんあって、爪の先を引っ掛けたり反らせたりした刺激で内出血を起こしてこうなるらしいです。写真は自粛。
手の爪が抗がん剤で黒くなるのとは明らかに違う、血の色だなあと思ってたらそういうことか。こうなる前に久々に仕事があったので、立ったりしゃがんだり動いた時にスニーカーの中で指が動いてやっちゃったのかなあ。
明日も仕事なので、テーピングテープで止めておこうと思います。
剥がす時に引っ張らないように気をつけるよう言われました。そうかそうか。

そしてやっぱりアレルギー止めのステロイドによる不眠が私には猛烈に効いてるみたいで今回も全く眠れず火曜日を迎え過ごしています。
明日お仕事なのです。
私のポジションは1人でこなす、シンプルなことしかしない(できない)会場で、仕込む量もホントに大した量ではなくて術後のリハビリに丁度いいので、がん治療に入る前から「指名で依頼しますので来てください!」と言っていただいてたところのお仕事。
緊急事態宣言中はだいぶ規模縮小とかキャンセルとかで飛んじゃってたらしいのですが、やっとこさ少し動き出したそうです。
右腕で重いものを持てなくなったのは両手で持ち上げればいい環境の会場で、右腕があまり上がらなくなったのを左手でなんとかする練習と、長い棹の操作を、右腕があまり上がらない状態でどう工夫すればできるか、模索です。
できなかったらバトン昇降して手元で直せばいいのでなんとかなります!
こういう状態になっても、だったらむしろ来てって感じでお声がけいただけてとても有難いです。体力もちょっとずつ戻していかないとね。

けども〜
仕事の仕方がコロナから変わりました。
飛沫防止のアクリル板の反射を気にしながらとか、配信が入ることが激増なので、肉眼の見た目で決められずカメラさんや映像さんに確認しながら、一回決めたものは本番まで動かさず(いつのまにか映像さんが調整してたりするので明るさ変えると文句言われる)放置!
そして明日の催事は本番中私は操作することなし!!
うん。リハビリに丁度いい。
がんばるぞ。


ちょっと前の月の夜の写真。
うちの近所なんだけど、なんとも幻想的で気に入ってる1枚。
ハロウインチック?



そうそう。
パクリタキセル半分まできたのですが味覚障害がEC療法の時ほどではなく、EC療法の時味噌ラーメン食べたらネギともやしの違いがわからなかったのに先日同じ店で同じもの食べたら、分かったんですよ。もやし。
それで先生に「パクリタキセルって味覚障害あんまり出ないんですか?」と尋ねたら「人による〜。」と言われました。「もやしの味がわかったんです。」と言うと「おお、もやしって元気な時でも特に味がないのにそれがわかったんだ。よかったよかった。」と言われました。
けど脱毛はしっかり。もう眉毛3本ずつくらいしかないです。まつげも。
何故かすね毛はいまだ抜けません。白血球減ってるからカミソリ使いたくないのよ。電気シェーバー持ってないよ。どうせ抗がん剤終わっても右腕はカミソリ使わないほうがいいから、買っとくか。どれがいいんだろ。

100均のつけまつげも慣れればそれなりにいい感じにつけられますね。グルーはいつまでもベタベタして嫌だったので資生堂のを使ってます。
明日仕事でまつげ気にするのめんどくさいけど、ほこり除けにもなるからつけていこうかな。グルーをつける量とかポイントとかがちょっと分かってきた。

さて、ちょっとストレッチして、明日の準備して。
仕事先の皆さんに8ヶ月ぶりくらいで会います!
かつらとつけまつげとマスク。ふふ、誰だかわかんないですよね。喋ればバレるか。
なんだか楽しみ。


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2021/10/11

最近観た映画(旧作)7本

このところちょっと体調が落ち着いてるのもあり、レンタルビデオをせっせと観ています。
その覚書。

大統領の料理人 (2013年 フランス)


フランスの片田舎でレストランをしている女性がスカウトを受けてミッテラン大統領の食事を作ることになるお話。
いわゆるオシャレなフルコースとかではなくて家庭料理を召し上がりたいそうで、お気に召していただけるよう奮闘するお話。
日本人には馴染みのない食材があったり、トリュフってそんなにワシワシ使うの?と驚いたりしますが、誰かのためを思って食事を作るってあったかいなぁと。
少し前に、ネットで「天皇の料理番」を観て同じような気持ちになりましたが、「大統領の料理人」では終わり方が切ない。邪魔をするのはいつでもああいう立場の奴らなんだ〜!
とはいえほっこりしました。

グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札 (2014年 フランス)

グレース・ケリー役はニコール・キッドマン。あれ?フランス映画だけど英語だったんだっけ。あ、モナコの人はフランス語で、グレース・ケリーはまだフランス語が上手じゃないという状況か。
ビジュアルはとても綺麗なんだけど、とてもつまらなかった...。
目の保養としては良いです。マリア・カラス(役)も登場して豪華です。


メリー・ポピンズ(1964年 アメリカ)

リターンズも出ていますがオリジナルの方を、今更ですが。
チムチムチェリーとスーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャスは認識してたけど、他にも、ああこれもメリーポピンズだったのか!と思う曲がたくさんありました。今更すみません。
いや〜ディズニーはさすがですね。この時代これどうやって合成したんだろうか〜と技術的なところが気になりつつも音楽と映像と歌の良さに見入ってしまう。
大満足!!
ジュリーアンドリュースは偉大だ!!
リターンズも観ようっと。


アラビアのロレンス 完全版(1962年 イギリス)

これまた名作を今更です...。
長かった!!とても長かった!!
だけど飽きることなく一気に見ちゃいました。
カメラとかスタッフの影が映り込んでないなぁとか、ドローンないのにすごいなぁとか、これキャストやスタッフとかラクダとか馬たちの休憩所とか食事とかどうしたのかなあとか、このシーンワンテイクで撮れないと砂の状態を戻すの大変だろうなぁとか、流砂のシーンどうやって撮ったのかなあとか、テクニカルなところばっかり観てたわけではありません。
美しい映像と、壮絶な闘いと、アラビアの人たちに心寄せて行くロレンスが軍人としての立場との乖離に疲弊してゆく痛々しさに心打たれました。
この映画の製作には当時の社会情勢に絡んだなんやかやが少なからずあったらしく、なるほどと思いつつも、これを作ってくれてありがとうと感謝の気持ちが湧き上がりました。
スピルバーグなど多くの映画監督がこの作品の影響を受けているらしい。なるほどスターウォーズを連想した。
それにしても外国の映画って人種と言語の違いをあまり気にしないのですよね。アラブの人たちも普通に英語喋ってるし。それ気にしてたら話進めるの困難ですわね。


サンドラの週末(2015年 ベルギー フランス イタリア)

これ映画館で予告見て気になってたのです。
病気(うつ病?)で休職してたサンドラが復職しようとしたんだけど、会社に「クビ!もしくは全員のボーナスカット!おまえらで投票して決めろ!」と言われ、復職したいから悪いけどボーナスは諦めてくれと16人の同僚を説得しまくるお話。
なんじゃそりゃ。そんなクソな会社とっとと辞めちまえよ。と思ってましたが、サンドラの心情と彼女を支える旦那さん、それぞれの立場から彼女に協力したり断ったり悩んだりする心情にとても惹きつけられました。
結末は書かないでおきます。モヤモヤした内容ですが鑑賞後はなんとも清々しい気持ちになりました。


悪童日記(2014年 ドイツ ハンガリー)

あの名作が映画になってた。いつの間に。
アゴタ・クリストフの小説の映画化です。できるんかい!どんなんや!
すごかったです。暗いですが。
双子の演技が凄かった。この子たち普段は健全に生きているだろうかと心配になるくらいです。おばあちゃん、超ムカつくんだけどなんだか嫌いにはなれないのは何故だろう。小説読んだときは胸糞悪さしかなかったのです。
なんかもう凄かったです。完成度の高さってばもう。
とても暗くて残虐なのでエンタメ目的で観るのには向きませんがオススメします!!

カメラを止めるな!(2018年 日本)

これまた今更すみません。テレビ放送を録画してあったのをやっと観ました。
最初、ワンカット37分だっけ、のシーンが終わって、は??ってなりましたがそのあとが!!
面白かった!!
いやこれ誰が大変ってカメラさんでしょ、と思いました。まあ何回か回したら段取り覚えるかな。とはいえ体力もいるし大変だ〜!
ネタバラシ的な部分では、劇中作品に映らない部分で奔走する裏方スタッフさんたちの動きに親近感!!
私の仕事は映像ではなくて舞台なのですが、お客さんから見えないところで走り回ってたりササっと隠れたりするのはあんな感じです。
そしてアクシデントだらけなのに各自の判断で次々と対応して結果的にクライアントのおばちゃんを大満足させて、えっと...。みたいな感じが面白かった〜!
これは2回以上見て楽しんでいる人も多いみたいですね。
話題になるの納得です。
ただ一つだけ気になるのは、ハンディカメラの映像を生中継するって、ケーブルつないでられる環境ではなかったのでワイヤレスだと思うのですが、屋内のあちこち、屋外もあちこち走り回るので中継途切れないように電波確保するのどうやったんだろう...。
ま、いっか!
面白かったです!



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2021/10/05

コロナワクチン1回目接種と、自分のがんについて

私は自主的にインフルエンザの予防接種も受けたことないです。学校で受けさせられたのくらいで。けどインフルエンザには罹ったことないんです。
体弱かった割に変なところがタフなんだよな。
まあ子供の頃の体調不良は家庭環境の悪さによるストレスが全てだったんだろうなぁ〜。
なのでコロナワクチンも横目で見ている間にピークを過ぎるだろうと思っていたのですが、なんかどんどん無茶苦茶になっていく一方だし私がんだし、主治医も薬剤師もワクチン接種しておくべしと言い。
うちの自治体は40代を対象とした接種がぜ〜んぜんまわってこなくて。
父は、自衛隊のに行きなさいというのですが、う〜。
と悩んでると、やっとこさ自治体の集団接種が再開し。
予約開始数分前からパソコン立ち上げてスタンバイして、よし、スタート!!となったら、重い。やっとこさ進んで、登録!押したらエラー。というのを5回くらい繰り返し、30分くらいかけてやっと予約できました。
これ初期の頃は2時間とか3時間とか頑張った方いるんでしょ?ネットも電話も。
わたし30分で疲れ切っちゃいましたよ。

予約取れたことを主治医に伝え
「そっかそっか。よかった。どうする?1週休む?」
もももももちろんですとも!!皆さんあんなに十人十色の副反応にのたうち回ってたり平気だったりするのに、そんなワクチンの数日後に抗がん剤なんて嫌です嫌です。
ということで6回目の投与を1週飛ばして、渋々行ってきました。

両親や知人たちの話をいろいろ聞いてると、会場に着くと思いの外サクサク進んで、まだ心の準備できてないんですけど〜!って速さで終わったというのでそんな感じなのかなと思ったらうちんとこはそんなことなかったです。
公民館での接種でした。
書類上の受付の後、素人による問診票確認。このブースが3つあるのですが3つとも沈黙したまま黙ってる。
この状態は何?
その先では、15人くらいが椅子に座っていて。ここまでが、すごーく小さいホールのロビーで、ホール内(客席が常設されてるわけではない、舞台がついてる広間って感じ)で、医師による問診、そののち看護師による接種。ホール内の半分くらいが接種後待機席でした。
問診と接種の進行と、接種する人が来るペースが合ってないので、素人による問診票確認が終わっても、会場に入れる状況の人の待機スペースが空かないので、問診票確認の席で待ってる。という状態でした。

医師も看護師も白衣とか着てなくて「医師」「看護師」と書かれたビブスを着ていてなんだか驚きました。私が確認してもらった医師はすごく若くて、ビブスに医師って書いてなかったら役所の新人君かと思うくらいでした。看護師さんも。

半袖ブラウス着て行ったけど、肩丸出しになるまで捲るんですね。注射自体は痛くなかったです。ジーラスタの方が痛い時がありましたよ。
そして私は基礎疾患有りというか抗がん剤治療中なので30分待機かと思いきや普通に15分でした。
素人による問診票確認のとき変な待ち時間ができたので、おじさんに、何人接種してるのか尋ねたら、1日MAXで900人だと言ってました。たしか医師&看護師3組くらいしかいなかったと思うのよ〜。結構ヘビーなお仕事ですよね、単純なことの繰り返しとはいえ...。どうやってシフト決めてるんだろか。ご苦労様です。

待機時間も無事に過ごし会場を後にし、街中をぶらつき、ランチを食べ。


牛肉のフォーと生春巻き、パパイヤのサラダ、チェー。

その後もしばらく街をぶらついて、つけまつげ買ったりしてたら、接種した左腕が重たくなってきました。
ん。これは。もう帰ろう。
と帰宅。
家に着いてドアを開けたり手を洗ったりして気付き始めました〜
肘から先は動くけど上腕動かすのいた〜い。
左腕上がらない〜。
右腕も手術の影響であんまり上には上がらないのに〜。
Tシャツで行かなくてよかった...。タンクトップ普通に脱げなくて下から脱ぎました。

上腕を動かさなければ痛くないんだけども、寝てる間に動いて痛くて目が覚めると嫌だからロキソニン飲んだのに、何故か眠れませんでした...。
呪術廻戦17巻をKindleで読んだりしたからでしょうか...。
接種後20時間くらいで、左腕は水平までは上げられるようになりました。けど重たいです。
熱は37℃台前半。こんなもんかな?



私はがんと診断されて、本とか買ったり読んだりしてません。
ウェブでもささっと調べたけど、どれが自分に当てはまるのか分からないし、何が古い情報で何が新しい情報なのか、どんな治療法が一般的でどんな副作用がどう出るのか、不安になる情報しか入ってこないし、自分に都合の良い情報を探して彷徨うだけになったからです。
治療方法とか、乳房再建のこととかは担当の医師から直接聞きました。それだけです。

それで十分と思ったのは、私のがんが割とシンプルでおとなしいタイプだったからかもしれません。最近になって知るようになったけどトリプルポジティブとかトリプルネガティブとかなんとかとかかんとかとかだったらもっと悩んだのかもしれません。
がんのタイプがシンプルでおとなしいし、とりあえず取って詳しく検査しないことには次の治療方法が決められないらしい。しょうがない。セカンドオピニオンと言ってもこの時点で何が不満かって、特にないわ。で、手術承諾。
乳輪乳頭温存は医師が頑張ってくれて、できた。全摘出はショックだったけど全摘出しちゃえば一気に再建できちゃう(ブラジャーに部分的にパット入れたりしなくていい)し私の場合放射線しなくて良くなるのでまいっか、自家再建は、なんともないとこ切りたくないからヤダ、シリコン!で即決。
抗がん剤はしなくていいだろうと思ってたけど摘出手術後の病理検査の結果、リンパ転移と浸潤有りで抗がん剤を提案され。
ぎゃ〜。禿げる!あと副作用いろいろなに?辛いんでしょ?うわ〜ん。と少し落ち込んだけど、うちはがん家系なのでここで甘く見ると後々どこかに転移した時に「抗がん剤やっとけばよかった〜。腹切るのやだよ〜。」ってなる方が嫌なので、即決でした。

わたし、単純なのでしょうか。素直なのでしょうか。アホなのでしょうか。
特に不信感も不快感も感じず、2/12にがんの診断が出てから今まで医師と研修医ちゃんたちと看護師と検査技師さんたちとリハビリの先生と薬剤師さんたちに質問したり不安を吐露して宥められたり励まされたりぼやいたりして、もう少しで8ヶ月か。

がんと診断されてから今まで一度も、がんのことで泣いてないんです。
禿げるのはもっとショックを受けるかと思ったけど、脱毛が落ち着くまでの頭皮痛と、髪を梳かすとエンドレスに抜ける、髪を洗ってもエンドレスに抜ける、髪を拭いてもエンドレスに抜ける。ドライヤーかけてもエンドレスに抜ける。終わらね〜!!うざ〜い!!!
という経過が落ち着いて、アリャ私の頭の形ってこんなんだったのね。と淡々としてて、こんなもんか〜。と思いました。
私は同居の家族とかがいないので自分のペースで日々を過ごせるからいいのかな?
コロナ禍で知人友人みんな仕事がない、遊べない、飲めない、どこにも行けない、というタイミングだったから孤独感を感じず過ごせているのかな?
がん保険をたっぷりめにかけておいたのでとりあえず治療が、形成外科の仕上げ手術を終えるまでは収入の心配はしないでおこう、その後仕事に完全復帰は身体機能的にできないんだけど、どうやって受注していくか、それはその時になってみないと業界的にも私の身体能力的にもわからないから今はあまり考え込まずに過ごそう。という楽観的なビジョンで。

同時に、死生観というのか。
今までは、どうやって生きるか、を考えてあれこれジタバタして特になんてことのない中年になりましたが、がんと診断されてからは、どうやって死ぬのかな。ということを考えるようになりました。
私に財産はないですが、私の持ち物を受け継ぐ人がいないので、この大荷物を誰がどう片付けてくれるんだ?妹も4つしか違わないし妹夫婦にも子供がいないので私には甥も姪もいない。従兄姉達の子?すごく沢山いるんだけど、ほとんど交流ないんだよなあ。どうしましょ。
ということを主に考えるようになりました。
天涯孤独ってわけではないんだけど、親族は沢山いるんだけど、死んだ後の面倒を見てもらうほどの親しい若い親族が...いない。
それと、摘出手術で初めて全身麻酔にかかった時のことを思い出して(というか、記憶がカットアウトになったことしか思い出せない)苦しまずに死ぬ時はあんな感じなのかなあと思ったり。

乳がん患者さんの体験記ブログを読むにも、古い記事だと状況がいろいろ違うので、抗がん剤を始めてから現在進行形の方々のブログをいくつか読んでいます。
それでもやっぱり、がんのタイプによって使ってる薬が全然違うし、病院によって違うし、体質によって違うし。自分と同じ人って、いない。

それでね〜。
私の年齢はそろそろ閉経なのでまあ生理が止まっちゃうのは構わないんだけど、若い人だと葛藤するだろうなあ、っていうのはあるけども。
若くても中年でも、禿げるのが嫌で抗がん剤拒否ってのは、ちっさいんじゃない?
って思う事例が沢山あるんだなあって。
胸に傷ができて、髪が禿げて、ってそりゃ女としてとても悲しいけども。
人によって治療期間は違うけど、未来のことを考えたら1年や2年禿げてることなんかちっさいことじゃないかなぁ。と思うんです。
実際禿げてみたら哀れな姿だけど(なので親と妹にもハゲ頭だけは見せてません。抜けていく段階を知ってる自分と違って、衝撃が強いと思うのです。)かつらで遊べるし、美容院代が浮くし。
想像してたのより悲観的にならないです。お手頃価格のかつらもあるし。
今はまつげと眉毛もほぼ抜けちゃって爬虫類みたいだけど、眉毛は描けばいいしつけまつげがあるし、つけまつげがめんどくさければアイラインとアイシャドウを工夫したらまいっかって感じになるし、なんだったら眼鏡とかかけちゃうのもいいし。
私はがんのことも禿げのこともオープンにしているので、自分からかつらやつけまつげを「見て見て〜」って言ってます。
withコロナと、withがん だと思ってます。

抗がん剤やら抗生剤やらステロイドやらを注入されながらコロナワクチンという今までにないタイプのものも注入されてもう私の体はケミカルなものでできている状態ですが、生きていて、空が綺麗で、風が気持ちよくて、好きな音楽や好きな絵画に和んで、信頼できる人と仕事をして、お喋りをして、笑って、おいしいものを食べて、お風呂にゆったり浸かって。
そんなふうに過ごせれば、傷があっても禿げてても別にいいじゃん?
まあ自分はこのまま抗がん剤終えたらホルモン剤を飲んで数年後には寛解するつもりでいるので他のタイプの方より考え方が甘いのかもしれませんけども。
なんかね。
さっさと手術しましょうよ。とか、手術しとけばよかったのにね。
と思うブログを複数読んで。

私は楽観的ながん患者です、それは深刻なタイプのがんではないからでしょう、きっとそうでしょう。
というおはなしでした。
とても長くなっちゃった。
なんとなく、書いておきたかったのです。
また同じようなこと書くと思います。


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2021/09/29

乳がん 抗がん剤治療パクリタキセル 週1回12クール 5回目投与 3日目。

1週間お休みしてからの5回目投薬。

4回目の後、左のすねが湿疹でも蕁麻疹でもないと思うんだけどなんだかとっても痒くなり。掻きむしってちょっと傷がついちゃいました。それが出た数日後、右太ももに蕁麻疹。
手持ちの、ステロイドが少しだけ入ってるかゆみ止め使って大丈夫だと薬剤師さんが言ってたのでそれでなんとか過ごしました。
痒くて眠れない時は保冷剤で冷やしながら寝ました。今はもう痒くないです。
薬のアレルギーだと全体に出るけど、局所的だから、なんだろうね。って言われつつステロイドのかゆみ止めとアレルギー防止の薬(花粉症の薬と同じようなものらしい)を出してもらいました。

投薬後24時間まで弾性ストッキングを履いていて、圧迫してるところが痒くなる人はいると言われました。あとで調べたら、圧迫することによって切れた毛細血管から抗がん剤がにじみ出て荒れることがあるという文献がありました。
それなのか??
右太ももはボコボコになったので蕁麻疹だと思います。それも局所的なのでちょっと不思議みたい。

体重が増えちゃってて、ありゃ?と思ってたら、薬によるむくみで増えてるだけだからダイエットで食事制限とかしないでね〜と言われました。もうほんとありとあらゆる変化があって薬のせいなのかなんなのかわけわかんないです。
コロナワクチンの予約がやっと出来て、10月中に2回打ちます。その週は抗がん剤お休みにしてもらいました。1週間にワクチンと抗がん剤1度にやったらもう何が何の不調なんだかもっとわかんなくなるよ〜。

5回目、また初めましての看護師さんだよう。
頑張って手首に斜めに入れてくれました。


1時間半なら我慢できます。
やっぱり血管に沿って鈍く痛い気がするときがありました。
1時間半なら我慢します...。
抜く時は違う看護師さんだったのですが「すごいところに刺しましたね。」って、私が指示したわけでも自分で刺したわけでもないわよ〜。
あと7回どこに刺されるのかしら...。


脱毛がまた進んでます。
生えてきてた頭髪もまた抜けてきて、まつげと眉毛もほぼなくなっちゃいました。
時々つけまつげをつけて遊んでます。
自分のまつげとなじませる必要がないから簡単で楽しいです。
100均のつけまつげも、自然さはあまりないけどお出かけの時つけると楽しいです。
ただ100均の接着剤は扱いやすいけど外した後もベタベタが取れにくいです。資生堂のやつ使うことにする〜。

暑さが和らいできたから、ウォーキングとかもっと頑張らないとな。


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2021/09/28

佐原散策。

先日のシルバーウイーク。
コロナで仕事なし&がん治療中で休日とかあんまり関係ないわたくしですが、妹の会社が金曜日に有給とるべし!という潔い会社でお休み取るというので、父に頼んで佐原までドライブに連れてってもらいました。
がんになるまでこんな、どこに行きたい連れてってーとかいうのは全く叶えてもらえたことがないのですがこの年齢になって病院の送迎だの買い出しだの気晴らしドライブなどせっせと構ってもらってます。

佐原でね、着物でお散歩したかったのですよ。
そう遠いところではないのですが電車で行くとやたら時間がかかるのです〜。
秋分の日も過ぎたというのに暑い日でした!

私は乳がん摘出後初めて着物を着ました。浴衣は1回着たんだけどね。
再建中の右胸が、健側の左胸よりふたまわり大きい現状なので(インプラント入れ替えしたらもうちょっと小さく、健側よりひとまわり大きい状態になるらしい。)和装ブラジャーの左胸側にだけ補正タオルを入れないとでこぼこ!そして、インプラントの胸は自前の胸みたいに和装ブラジャーでぺたんこになって脇にお肉が流れるということはないので、今までのようにはなりませんのぅ。
手術の傷は位置が着物の帯にあまり支障がない場所なのと、先生の腕が良いのでしょうか、私の回復力が高いのでしょうか。縫い目は全然痛くないのですよ。もう一回切るんだけど。

まず、両親が道の駅スタンプラリーをやってるので「道の駅 水の郷さわら」へ。
そこからの景色。


水の流れが穏やかなのでまるで湖のようでした。
河口に近いからでしょうか。
両親の出身地も水郷なのですが山の中にある上流で、あっちこっちからざーざー流れてるのとは全然違う景色です。

道の駅を物色して、いちじくのアイスクリームを食べて、父がうなぎ屋さんに予約の電話を入れたらちょっと時間が空いたので、香取神宮に行ってもらいました。



屋根は檜皮葺と黒漆で渋いのに極彩色の絵付けは東照宮みたい。なんとも美しい。


参道の両側にはたーくさんの灯篭が。
東日本大震災でかなり倒壊したそうで、作り直されたものや、土台とてっぺんは前のままだけど真ん中の円柱状のところだけ新しい石になってるのとかがありました。
しかしすごい数だなあ。夜全てに灯を入れたら壮観だろうなあ。
左のピンクが妹で右のオレンジが私です。リサイクルショップに珍しく私のサイズの紬があって70%オフだったので勢いで買っちゃいました。博多織の帯も一本欲しいなと思ってたらちょっと珍しい色のが15,000円くらいで売ってるのをお店の方が持ってきて、あらま!と即決。帯締と帯留は先日私の誕生日に妹がプレゼントでくれました。
妹もピンクの紬と博多織の帯。偶然のリンクコーデです。
私の着付けくちゃくちゃ...。

私は前日ちょっと体調はヘロヘロしてたのですがこの日はだいぶ元気になりました!暑い中たくさん歩いた!かつらが蒸れます!


ご神木の杉。
この近くで御朱印をいただきました。



コロナ禍ですが御朱印帳に直接書いて頂けました。


奥宮で要石(かなえのいし)の御朱印も頂けました。
ちょっと疲れちゃったので要石は飛ばしちゃって見てないのに御朱印だけ頂いちゃってすみません。今度来たとき必ず見に行きます。
奥宮の現在の社殿は、昭和四十八年伊勢神宮御遷宮の折の古材に依るものだそうです。
こういうことかぁ。


御朱印三つ揃えるとしおりがもらえました。拝殿の写真のと、奥宮の写真のの2枚のプラスチックしおり。頑張ってもらうほどのものではないですが次に書いてもらうページに挟んで使うことにします。

奥宮から参道につながってる道は「急な坂道」と書いてありましたが想像以上の急勾配でした。草履の鼻緒がグイグイきます。スキーだったら私は躊躇う。あとちょっと、ってところで嘘みたいに更に急になってるので勢いで降りるしかないわ。

ちょうど良い時間になったのでうなぎ屋さんへ。
お重を食べきれる自信がなかったのでどんぶりにしました。
皮の焦げ目が香ばしくておいしかった〜!


わたし味覚障害が起きてるはずなのですが、こういうはっきりした味のものはわかります。
味覚障害治ってから食べたらもっとおいしいのかなぁ。
冬瓜の煮物と思われるもの、つめたく冷やしてあってお出汁たっぷり美味しかった!
...不思議なんですけどね、家で使ってる白だしとか粉末かつおだしとかの味があんまりわからないのですが、外で食べるものは、お出汁の味がわかるものもあるんですよ。何故なんだろう。

ここには白焼きのお重とか、源平重という蒲焼と白焼き両方乗ってるお重があるので、今度来たら食べたいです!!
佐原ってうなぎ屋さんたくさんあるけど、源平重って他の店でもやってるのかなあ。
そうそう、このお店に入店したら、「踊っていらしたんですか?」と言われました。着物で日本舞踊の人に見えるのでしょうか。ぱっと見色無地っぽいしね。全然踊れません〜、趣味で着てます〜。
そしたら、お座敷の席なのですが小さい椅子を出してくださいました。幼稚園の椅子みたいなパイプ椅子。父も足やら腰やらが座敷だと辛いので全員分出していただいちゃいました。助かりました。

そのあとは小野川沿いに散策。
橋から水が流れてる!なんだこりゃ!
樋橋(とよはし。じゃあじゃあ橋とも呼ばれるそう)の落水音は「残したい日本の音風景100選」に選ばれているそうです。もともと灌漑用水路だった上に橋をのっけたのですって。
この橋の説明書きを読んでたら、地元のボランティアガイドと思われるおじさんが登場して、いろいろ説明してくれました。



このすぐ近くに伊能忠敬旧邸があるので見学を勧められて(無料)チラ見で済ますつもりがま〜詳しく説明してくださって、まるでブラタモリ。
わたし、専門的な話を聞かせてもらうときに一生懸命うなづいたり驚いたり質問してしまう癖があり、そうすると話したい方は楽しくなっちゃってお話が止まらなくなるんですよね...。
何度か、説明のお礼を言ったりして句切ろうとしたのですが、おわらない〜〜。
やっちまった〜!!!



この銅像は伊能忠敬旧邸の中庭にあるので、有料かと思ってスルーするとちょっともったいないので是非入ってみてください。
おじさんの説明によると、このあたりは2019年の台風被害でほとんどの家屋の屋根瓦が落ち、伊能忠敬旧邸もあっちこっち壊れたのですが文化財なので勝手に治すことができず、壊れたところをひとつひとつ検証しながら壊れる前の状態に復元してゆき、屋根瓦は家紋付きの特注品なのでそれも作らないといけないので時間はもちろんお金もかかって修復に2年くらいかかったそうです。内部は鉄骨で補強している部分もありました。
伊能忠敬って、歩いて日本全国測量しちゃった超絶おタクのお金持ってる変な人かと思ってましたごめんなさい。おじさんの説明で、ずーっと家業をしながら(婿養子だそうです)勉強してて、55歳になって家業を「あとは任せた!」っつって千葉県を測量して、ふぅ。ってなったら今度はお国から「全国測ってきて〜。」と頼まれちゃったと知りました。
三陸のリアス式海岸の測量なんてどんな罰ゲームですかと思いません?

や〜、勉強になりました!ありがとうございました!
と、やっと解放された〜と思いながら荒物屋さんとか覗きつつ、おじさんが勧めてた「佐原町並み交流館」でお祭りの映像見つつちょっと座ろう、と入ったら後ろにおじさんが!!
妹は他の店見に行っちゃおうかなと出ようとしたらしいのですがおじさんがいたので押し戻されちゃったそうです。びっくりした〜!!

そこでお茶を出してくれました。まあ給茶マシンの無料のやつなのですが。熱いお茶!お水でいいから冷たいものが欲しかったそんな日でした!
その施設では説明おじさん1人増えた!!
佐原の大祭について詳しく説明していただき、その後展示してある実在の家屋のミニチュアの説明、このあたりによく咲いているスイフヨウという朝は白くて夕方はピンク色になる花の説明、ブラタモリのような水路と暗渠の話、江戸時代、明治、大正、とエリアごとに建築された年代が異なる(大火の影響などらしい)こととか、おわらない〜。おじさんたちの説明が終わらない〜。2人で違う話するからどっちの話を聞こうかしらってもう、はぁぁ〜。



どこかでお茶するかな〜とうなぎ食べてる時は思ってましたが、おじさんたちから解放されたらもう17時を過ぎてしまって、もうこちらも疲れたしお店も閉まってきてるので帰宅の途に。
おじさんたちめんどくさいけど、自力でブラブラしてるだけじゃ知ることができないことを教えてもらえて勉強になりましたので、嫌がって避けることはないと思いますよ。無料だし。ただ、どこを見るか予め決めてあるんだったらそれを言って適当に離れないと、こんなふうに、終わりません!!

またこんど来たいな。船にも乗りたいし。

結構元気だったな。よかった。
この翌々日にちょこっと仕事がありました。体力保ちました。よかった〜。



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