2021/10/12

乳がん 抗がん剤治療パクリタキセル 週1回12クール 6回目投与 2日目。

新型コロナワクチン1回目接種の1週間後に、パクリタキセル6回目の投与でした。
ケミカル人間です。

もーね、ほんとにね、刺すところないんです...。
ドクターたちは「どっかあるでしょ」と言い、化学療法室で毎回違う人がやってくれる看護師さんたちは
「いやー大丈夫でしょ、なんとか...あれ?あれ?ここは、あれ?ここでちょっとやってみますね...あっ、当たっちゃうなぁ...やっぱりやめますごめんなさい抜きますね。」
毎回そんな感じ〜。
一度腕でもトライしたけど先が血管の壁で当たっちゃうのでやめました。
下の画像で6回分の刺したところ覚え書き〜。


アレルギー止め30分とパクリタキセル1時間の合計1時間半で終わるので、手を動かさず耐えてます。針の角度が変わるだけで落ちなくなったりするのです...。
不思議なことに、いっぺんルートとれて固定して生理食塩水を落とすも落ちず。袋を手より下に降ろすとちゃんと血液が逆流するので正しく入っているらしいのですが何故かなかなか落ちず。しばらくすると落ちだして、アレルギー止めの間様子見て、まあ順調に落ちてて、パクリタキセルに移るとまた落ちが悪く、えええ?と様子見てるとまたきちんと落ちだす。腫れや痛みも起きてないので大丈夫みたいだけど、な〜ぜ〜だ〜?

という展開が毎回。

今回はそんなめんどくさい患者の私のことを認識してるベテラン看護師さんが対応してくれました。
ナース服の上から不織布割烹着みたいなの着ちゃうのでネームプレートが見えず看護師さんの名前が覚えられなーい。
EC療法で肘の内側を使って血管がカチカチになってたのですがだいぶ柔らかくなった気がするので「肘の内側は?」と聞いたら「けどここでECのとき痛くなっちゃったじゃないですかぁ、やめときましょう、あ〜でも、どこかなぁ〜。う〜ん。」
で、結局一番使いやすいところ〜。
パクリタキセルになって少ししてから痛くなってきたので、痺れ防止の冷却材を外して刺してるあたりを温めてもらったらだいぶ楽になりました。右手首と足は冷やしました。あ、この日は看護師さんが何も聞かずに両足首に冷却材を巻いてくれました。自前の保冷剤はふくらはぎを冷やしてました。意味あるのか不明。

終わって抜いた後も手の甲痛くて...。
帰宅してから、以前処方されたステロイドのローションを塗り塗り。
結構、血管沿いに黒ずんだり変な色になったりしてます。
あと6回!!
今更ポート埋め込みは嫌です。なんとかして〜...。
なんかほんとにものすごい細いらしいです血管。
NICUに入ってる赤ちゃんとかの点滴ってどうやって入れてるんでしょうか。ほんと神業ですよね。
手術の時のルートはドクターが刺してくれるんだっけ。どうだったっけ。
次の手術はインプラント入れ替えだけだから摘出手術の時より痛くないらしいのですが、麻酔と痛み止めと抗生物質点滴の流れは同じだもんなぁ。数日刺しっぱなしだもんなあ。摘出手術の時に使った血管が見えなくなっちゃってるのです。ん〜。

再来週に形成外科の診察があって、その時にインプラント入れ替え手術の日が決まります。
この週の月曜日に新型コロナワクチンの2回目の接種をするのでこの週は抗がん剤お休みするつもりだったのですが、
「形成外科で来てるんだったらこの日にやっちゃいましょ〜、わたし手術室に入っちゃうので朝イチで来て〜。それから形成行って、化学療法室空いてたらやってくれるからお昼まで待たなくても大丈夫だと思うから〜。」
...せんせいその日わたしワクチン2回目接種の3日後なんですけど。わたし大丈夫なんでしょうか。まあ形成には来るつもりでいましたが。
「辛かったらやめてもいいから。来れなそうなら電話くれていいし。キャンセルは簡単だから大丈夫。」
は、はい...。
それで次の週がお休みになりました。
う〜ん、なんか2回目の副反応を脅す人が私の周りに多いので不安なのですがまあその日になってみないとわかりませぬな...。

それにしても外科医ってほんとにどんだけタフなんでしょうか!!!
乳腺科の主治医は週に何回か手術があって、外来も診てるし外来が始まる前に病棟に回診に行ったりしてるし外来終わった後も様子見に来てくれたし、土曜日も私用の後私服で病室にトコトコいらしてくれて「どう〜?」って、先生の1日は40時間くらいあるのでしょうか...。
午前中外来診て病棟に顔だして午後は他の病院にヘルプに入ってる曜日もあるし。ど〜なってんの...。
形成外科の主治医は乳房再建をメインでほかの病院から木曜日だけ来てて、朝イチ7時くらいに手術前に病棟に顔出しに来てくれてから外来の診察して(乳房再建以外の怪我とかも診てるっぽい)手術室から呼ばれたら「ちょっと行ってくる〜」ってトコトコ移動してオペしてまた外来診てるらしい。私の時は少なくとも2人分の同時再建手術を1日でなさいましたからね。外来診ながら。ひええ。

私の右乳房全摘出は、乳輪乳頭温存で、切ったのは胸の膨らみのライン10cmちょっとくらい。自分では傷が見えません。
これだけのところから乳腺丸ごと全部切り抜くってどんな技なんだ...。
乳輪乳頭死守したい!!と言ったので9mmの猶予ギリギリで頑張ってくださったおかげで、胸の膨らみは偽物だけど乳輪乳頭は自前ですから!!誰に見せるわけでなくても大事なところ!!感謝感謝です。
私の手術は5時間くらいかかり、全身麻酔かかってたのが4時間半くらいみたいなのですが、3時間半くらいはセンチネルリンパ節とリンパ節4つ切除と、乳房全摘出だったんだろうなあ。
けどさあ、乳房切除終わった後形成外科の医師にバトンタッチして、ティッシュエキスパンダーは大胸筋と肋骨の間に入れるわけだから、乳腺科の医師が切った10cmちょっとの傷から大胸筋持ち上げてニュニュニュ〜っと挿入...。
どうしてそんなことができるんだ〜。
うん。絶対見たくない。
これだけのことをして出血量は10mlくらいらしい。
なんで?
まあ切腹してないとはいえ血管あるじゃん?どうなってるのかしら...。

先生、次回はどうか、手術終わってオムツ装着されてから起こして。
結構恥ずかしいのよスッポンポンで目覚めるの...。

先々週くらいに、両足の親指の爪の付け根から内出血してるのに気付きました。
仕事でよく足の指に重いもの落として血豆作ってましたが最近そんな仕事してないんだけどなあ。血が挟まってる分で爪が浮いてきて引っ掛けそうなのでテーピングテープで止めて過ごしてました。
医師に見せたら、親指の爪の付け根の体の中心側のあたりに細かい血管がたくさんあって、爪の先を引っ掛けたり反らせたりした刺激で内出血を起こしてこうなるらしいです。写真は自粛。
手の爪が抗がん剤で黒くなるのとは明らかに違う、血の色だなあと思ってたらそういうことか。こうなる前に久々に仕事があったので、立ったりしゃがんだり動いた時にスニーカーの中で指が動いてやっちゃったのかなあ。
明日も仕事なので、テーピングテープで止めておこうと思います。
剥がす時に引っ張らないように気をつけるよう言われました。そうかそうか。

そしてやっぱりアレルギー止めのステロイドによる不眠が私には猛烈に効いてるみたいで今回も全く眠れず火曜日を迎え過ごしています。
明日お仕事なのです。
私のポジションは1人でこなす、シンプルなことしかしない(できない)会場で、仕込む量もホントに大した量ではなくて術後のリハビリに丁度いいので、がん治療に入る前から「指名で依頼しますので来てください!」と言っていただいてたところのお仕事。
緊急事態宣言中はだいぶ規模縮小とかキャンセルとかで飛んじゃってたらしいのですが、やっとこさ少し動き出したそうです。
右腕で重いものを持てなくなったのは両手で持ち上げればいい環境の会場で、右腕があまり上がらなくなったのを左手でなんとかする練習と、長い棹の操作を、右腕があまり上がらない状態でどう工夫すればできるか、模索です。
できなかったらバトン昇降して手元で直せばいいのでなんとかなります!
こういう状態になっても、だったらむしろ来てって感じでお声がけいただけてとても有難いです。体力もちょっとずつ戻していかないとね。

けども〜
仕事の仕方がコロナから変わりました。
飛沫防止のアクリル板の反射を気にしながらとか、配信が入ることが激増なので、肉眼の見た目で決められずカメラさんや映像さんに確認しながら、一回決めたものは本番まで動かさず(いつのまにか映像さんが調整してたりするので明るさ変えると文句言われる)放置!
そして明日の催事は本番中私は操作することなし!!
うん。リハビリに丁度いい。
がんばるぞ。


ちょっと前の月の夜の写真。
うちの近所なんだけど、なんとも幻想的で気に入ってる1枚。
ハロウインチック?



そうそう。
パクリタキセル半分まできたのですが味覚障害がEC療法の時ほどではなく、EC療法の時味噌ラーメン食べたらネギともやしの違いがわからなかったのに先日同じ店で同じもの食べたら、分かったんですよ。もやし。
それで先生に「パクリタキセルって味覚障害あんまり出ないんですか?」と尋ねたら「人による〜。」と言われました。「もやしの味がわかったんです。」と言うと「おお、もやしって元気な時でも特に味がないのにそれがわかったんだ。よかったよかった。」と言われました。
けど脱毛はしっかり。もう眉毛3本ずつくらいしかないです。まつげも。
何故かすね毛はいまだ抜けません。白血球減ってるからカミソリ使いたくないのよ。電気シェーバー持ってないよ。どうせ抗がん剤終わっても右腕はカミソリ使わないほうがいいから、買っとくか。どれがいいんだろ。

100均のつけまつげも慣れればそれなりにいい感じにつけられますね。グルーはいつまでもベタベタして嫌だったので資生堂のを使ってます。
明日仕事でまつげ気にするのめんどくさいけど、ほこり除けにもなるからつけていこうかな。グルーをつける量とかポイントとかがちょっと分かってきた。

さて、ちょっとストレッチして、明日の準備して。
仕事先の皆さんに8ヶ月ぶりくらいで会います!
かつらとつけまつげとマスク。ふふ、誰だかわかんないですよね。喋ればバレるか。
なんだか楽しみ。


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2021/10/11

最近観た映画(旧作)7本

このところちょっと体調が落ち着いてるのもあり、レンタルビデオをせっせと観ています。
その覚書。

大統領の料理人 (2013年 フランス)


フランスの片田舎でレストランをしている女性がスカウトを受けてミッテラン大統領の食事を作ることになるお話。
いわゆるオシャレなフルコースとかではなくて家庭料理を召し上がりたいそうで、お気に召していただけるよう奮闘するお話。
日本人には馴染みのない食材があったり、トリュフってそんなにワシワシ使うの?と驚いたりしますが、誰かのためを思って食事を作るってあったかいなぁと。
少し前に、ネットで「天皇の料理番」を観て同じような気持ちになりましたが、「大統領の料理人」では終わり方が切ない。邪魔をするのはいつでもああいう立場の奴らなんだ〜!
とはいえほっこりしました。

グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札 (2014年 フランス)

グレース・ケリー役はニコール・キッドマン。あれ?フランス映画だけど英語だったんだっけ。あ、モナコの人はフランス語で、グレース・ケリーはまだフランス語が上手じゃないという状況か。
ビジュアルはとても綺麗なんだけど、とてもつまらなかった...。
目の保養としては良いです。マリア・カラス(役)も登場して豪華です。


メリー・ポピンズ(1964年 アメリカ)

リターンズも出ていますがオリジナルの方を、今更ですが。
チムチムチェリーとスーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャスは認識してたけど、他にも、ああこれもメリーポピンズだったのか!と思う曲がたくさんありました。今更すみません。
いや〜ディズニーはさすがですね。この時代これどうやって合成したんだろうか〜と技術的なところが気になりつつも音楽と映像と歌の良さに見入ってしまう。
大満足!!
ジュリーアンドリュースは偉大だ!!
リターンズも観ようっと。


アラビアのロレンス 完全版(1962年 イギリス)

これまた名作を今更です...。
長かった!!とても長かった!!
だけど飽きることなく一気に見ちゃいました。
カメラとかスタッフの影が映り込んでないなぁとか、ドローンないのにすごいなぁとか、これキャストやスタッフとかラクダとか馬たちの休憩所とか食事とかどうしたのかなあとか、このシーンワンテイクで撮れないと砂の状態を戻すの大変だろうなぁとか、流砂のシーンどうやって撮ったのかなあとか、テクニカルなところばっかり観てたわけではありません。
美しい映像と、壮絶な闘いと、アラビアの人たちに心寄せて行くロレンスが軍人としての立場との乖離に疲弊してゆく痛々しさに心打たれました。
この映画の製作には当時の社会情勢に絡んだなんやかやが少なからずあったらしく、なるほどと思いつつも、これを作ってくれてありがとうと感謝の気持ちが湧き上がりました。
スピルバーグなど多くの映画監督がこの作品の影響を受けているらしい。なるほどスターウォーズを連想した。
それにしても外国の映画って人種と言語の違いをあまり気にしないのですよね。アラブの人たちも普通に英語喋ってるし。それ気にしてたら話進めるの困難ですわね。


サンドラの週末(2015年 ベルギー フランス イタリア)

これ映画館で予告見て気になってたのです。
病気(うつ病?)で休職してたサンドラが復職しようとしたんだけど、会社に「クビ!もしくは全員のボーナスカット!おまえらで投票して決めろ!」と言われ、復職したいから悪いけどボーナスは諦めてくれと16人の同僚を説得しまくるお話。
なんじゃそりゃ。そんなクソな会社とっとと辞めちまえよ。と思ってましたが、サンドラの心情と彼女を支える旦那さん、それぞれの立場から彼女に協力したり断ったり悩んだりする心情にとても惹きつけられました。
結末は書かないでおきます。モヤモヤした内容ですが鑑賞後はなんとも清々しい気持ちになりました。


悪童日記(2014年 ドイツ ハンガリー)

あの名作が映画になってた。いつの間に。
アゴタ・クリストフの小説の映画化です。できるんかい!どんなんや!
すごかったです。暗いですが。
双子の演技が凄かった。この子たち普段は健全に生きているだろうかと心配になるくらいです。おばあちゃん、超ムカつくんだけどなんだか嫌いにはなれないのは何故だろう。小説読んだときは胸糞悪さしかなかったのです。
なんかもう凄かったです。完成度の高さってばもう。
とても暗くて残虐なのでエンタメ目的で観るのには向きませんがオススメします!!

カメラを止めるな!(2018年 日本)

これまた今更すみません。テレビ放送を録画してあったのをやっと観ました。
最初、ワンカット37分だっけ、のシーンが終わって、は??ってなりましたがそのあとが!!
面白かった!!
いやこれ誰が大変ってカメラさんでしょ、と思いました。まあ何回か回したら段取り覚えるかな。とはいえ体力もいるし大変だ〜!
ネタバラシ的な部分では、劇中作品に映らない部分で奔走する裏方スタッフさんたちの動きに親近感!!
私の仕事は映像ではなくて舞台なのですが、お客さんから見えないところで走り回ってたりササっと隠れたりするのはあんな感じです。
そしてアクシデントだらけなのに各自の判断で次々と対応して結果的にクライアントのおばちゃんを大満足させて、えっと...。みたいな感じが面白かった〜!
これは2回以上見て楽しんでいる人も多いみたいですね。
話題になるの納得です。
ただ一つだけ気になるのは、ハンディカメラの映像を生中継するって、ケーブルつないでられる環境ではなかったのでワイヤレスだと思うのですが、屋内のあちこち、屋外もあちこち走り回るので中継途切れないように電波確保するのどうやったんだろう...。
ま、いっか!
面白かったです!



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2021/10/05

コロナワクチン1回目接種と、自分のがんについて

私は自主的にインフルエンザの予防接種も受けたことないです。学校で受けさせられたのくらいで。けどインフルエンザには罹ったことないんです。
体弱かった割に変なところがタフなんだよな。
まあ子供の頃の体調不良は家庭環境の悪さによるストレスが全てだったんだろうなぁ〜。
なのでコロナワクチンも横目で見ている間にピークを過ぎるだろうと思っていたのですが、なんかどんどん無茶苦茶になっていく一方だし私がんだし、主治医も薬剤師もワクチン接種しておくべしと言い。
うちの自治体は40代を対象とした接種がぜ〜んぜんまわってこなくて。
父は、自衛隊のに行きなさいというのですが、う〜。
と悩んでると、やっとこさ自治体の集団接種が再開し。
予約開始数分前からパソコン立ち上げてスタンバイして、よし、スタート!!となったら、重い。やっとこさ進んで、登録!押したらエラー。というのを5回くらい繰り返し、30分くらいかけてやっと予約できました。
これ初期の頃は2時間とか3時間とか頑張った方いるんでしょ?ネットも電話も。
わたし30分で疲れ切っちゃいましたよ。

予約取れたことを主治医に伝え
「そっかそっか。よかった。どうする?1週休む?」
もももももちろんですとも!!皆さんあんなに十人十色の副反応にのたうち回ってたり平気だったりするのに、そんなワクチンの数日後に抗がん剤なんて嫌です嫌です。
ということで6回目の投与を1週飛ばして、渋々行ってきました。

両親や知人たちの話をいろいろ聞いてると、会場に着くと思いの外サクサク進んで、まだ心の準備できてないんですけど〜!って速さで終わったというのでそんな感じなのかなと思ったらうちんとこはそんなことなかったです。
公民館での接種でした。
書類上の受付の後、素人による問診票確認。このブースが3つあるのですが3つとも沈黙したまま黙ってる。
この状態は何?
その先では、15人くらいが椅子に座っていて。ここまでが、すごーく小さいホールのロビーで、ホール内(客席が常設されてるわけではない、舞台がついてる広間って感じ)で、医師による問診、そののち看護師による接種。ホール内の半分くらいが接種後待機席でした。
問診と接種の進行と、接種する人が来るペースが合ってないので、素人による問診票確認が終わっても、会場に入れる状況の人の待機スペースが空かないので、問診票確認の席で待ってる。という状態でした。

医師も看護師も白衣とか着てなくて「医師」「看護師」と書かれたビブスを着ていてなんだか驚きました。私が確認してもらった医師はすごく若くて、ビブスに医師って書いてなかったら役所の新人君かと思うくらいでした。看護師さんも。

半袖ブラウス着て行ったけど、肩丸出しになるまで捲るんですね。注射自体は痛くなかったです。ジーラスタの方が痛い時がありましたよ。
そして私は基礎疾患有りというか抗がん剤治療中なので30分待機かと思いきや普通に15分でした。
素人による問診票確認のとき変な待ち時間ができたので、おじさんに、何人接種してるのか尋ねたら、1日MAXで900人だと言ってました。たしか医師&看護師3組くらいしかいなかったと思うのよ〜。結構ヘビーなお仕事ですよね、単純なことの繰り返しとはいえ...。どうやってシフト決めてるんだろか。ご苦労様です。

待機時間も無事に過ごし会場を後にし、街中をぶらつき、ランチを食べ。


牛肉のフォーと生春巻き、パパイヤのサラダ、チェー。

その後もしばらく街をぶらついて、つけまつげ買ったりしてたら、接種した左腕が重たくなってきました。
ん。これは。もう帰ろう。
と帰宅。
家に着いてドアを開けたり手を洗ったりして気付き始めました〜
肘から先は動くけど上腕動かすのいた〜い。
左腕上がらない〜。
右腕も手術の影響であんまり上には上がらないのに〜。
Tシャツで行かなくてよかった...。タンクトップ普通に脱げなくて下から脱ぎました。

上腕を動かさなければ痛くないんだけども、寝てる間に動いて痛くて目が覚めると嫌だからロキソニン飲んだのに、何故か眠れませんでした...。
呪術廻戦17巻をKindleで読んだりしたからでしょうか...。
接種後20時間くらいで、左腕は水平までは上げられるようになりました。けど重たいです。
熱は37℃台前半。こんなもんかな?



私はがんと診断されて、本とか買ったり読んだりしてません。
ウェブでもささっと調べたけど、どれが自分に当てはまるのか分からないし、何が古い情報で何が新しい情報なのか、どんな治療法が一般的でどんな副作用がどう出るのか、不安になる情報しか入ってこないし、自分に都合の良い情報を探して彷徨うだけになったからです。
治療方法とか、乳房再建のこととかは担当の医師から直接聞きました。それだけです。

それで十分と思ったのは、私のがんが割とシンプルでおとなしいタイプだったからかもしれません。最近になって知るようになったけどトリプルポジティブとかトリプルネガティブとかなんとかとかかんとかとかだったらもっと悩んだのかもしれません。
がんのタイプがシンプルでおとなしいし、とりあえず取って詳しく検査しないことには次の治療方法が決められないらしい。しょうがない。セカンドオピニオンと言ってもこの時点で何が不満かって、特にないわ。で、手術承諾。
乳輪乳頭温存は医師が頑張ってくれて、できた。全摘出はショックだったけど全摘出しちゃえば一気に再建できちゃう(ブラジャーに部分的にパット入れたりしなくていい)し私の場合放射線しなくて良くなるのでまいっか、自家再建は、なんともないとこ切りたくないからヤダ、シリコン!で即決。
抗がん剤はしなくていいだろうと思ってたけど摘出手術後の病理検査の結果、リンパ転移と浸潤有りで抗がん剤を提案され。
ぎゃ〜。禿げる!あと副作用いろいろなに?辛いんでしょ?うわ〜ん。と少し落ち込んだけど、うちはがん家系なのでここで甘く見ると後々どこかに転移した時に「抗がん剤やっとけばよかった〜。腹切るのやだよ〜。」ってなる方が嫌なので、即決でした。

わたし、単純なのでしょうか。素直なのでしょうか。アホなのでしょうか。
特に不信感も不快感も感じず、2/12にがんの診断が出てから今まで医師と研修医ちゃんたちと看護師と検査技師さんたちとリハビリの先生と薬剤師さんたちに質問したり不安を吐露して宥められたり励まされたりぼやいたりして、もう少しで8ヶ月か。

がんと診断されてから今まで一度も、がんのことで泣いてないんです。
禿げるのはもっとショックを受けるかと思ったけど、脱毛が落ち着くまでの頭皮痛と、髪を梳かすとエンドレスに抜ける、髪を洗ってもエンドレスに抜ける、髪を拭いてもエンドレスに抜ける。ドライヤーかけてもエンドレスに抜ける。終わらね〜!!うざ〜い!!!
という経過が落ち着いて、アリャ私の頭の形ってこんなんだったのね。と淡々としてて、こんなもんか〜。と思いました。
私は同居の家族とかがいないので自分のペースで日々を過ごせるからいいのかな?
コロナ禍で知人友人みんな仕事がない、遊べない、飲めない、どこにも行けない、というタイミングだったから孤独感を感じず過ごせているのかな?
がん保険をたっぷりめにかけておいたのでとりあえず治療が、形成外科の仕上げ手術を終えるまでは収入の心配はしないでおこう、その後仕事に完全復帰は身体機能的にできないんだけど、どうやって受注していくか、それはその時になってみないと業界的にも私の身体能力的にもわからないから今はあまり考え込まずに過ごそう。という楽観的なビジョンで。

同時に、死生観というのか。
今までは、どうやって生きるか、を考えてあれこれジタバタして特になんてことのない中年になりましたが、がんと診断されてからは、どうやって死ぬのかな。ということを考えるようになりました。
私に財産はないですが、私の持ち物を受け継ぐ人がいないので、この大荷物を誰がどう片付けてくれるんだ?妹も4つしか違わないし妹夫婦にも子供がいないので私には甥も姪もいない。従兄姉達の子?すごく沢山いるんだけど、ほとんど交流ないんだよなあ。どうしましょ。
ということを主に考えるようになりました。
天涯孤独ってわけではないんだけど、親族は沢山いるんだけど、死んだ後の面倒を見てもらうほどの親しい若い親族が...いない。
それと、摘出手術で初めて全身麻酔にかかった時のことを思い出して(というか、記憶がカットアウトになったことしか思い出せない)苦しまずに死ぬ時はあんな感じなのかなあと思ったり。

乳がん患者さんの体験記ブログを読むにも、古い記事だと状況がいろいろ違うので、抗がん剤を始めてから現在進行形の方々のブログをいくつか読んでいます。
それでもやっぱり、がんのタイプによって使ってる薬が全然違うし、病院によって違うし、体質によって違うし。自分と同じ人って、いない。

それでね〜。
私の年齢はそろそろ閉経なのでまあ生理が止まっちゃうのは構わないんだけど、若い人だと葛藤するだろうなあ、っていうのはあるけども。
若くても中年でも、禿げるのが嫌で抗がん剤拒否ってのは、ちっさいんじゃない?
って思う事例が沢山あるんだなあって。
胸に傷ができて、髪が禿げて、ってそりゃ女としてとても悲しいけども。
人によって治療期間は違うけど、未来のことを考えたら1年や2年禿げてることなんかちっさいことじゃないかなぁ。と思うんです。
実際禿げてみたら哀れな姿だけど(なので親と妹にもハゲ頭だけは見せてません。抜けていく段階を知ってる自分と違って、衝撃が強いと思うのです。)かつらで遊べるし、美容院代が浮くし。
想像してたのより悲観的にならないです。お手頃価格のかつらもあるし。
今はまつげと眉毛もほぼ抜けちゃって爬虫類みたいだけど、眉毛は描けばいいしつけまつげがあるし、つけまつげがめんどくさければアイラインとアイシャドウを工夫したらまいっかって感じになるし、なんだったら眼鏡とかかけちゃうのもいいし。
私はがんのことも禿げのこともオープンにしているので、自分からかつらやつけまつげを「見て見て〜」って言ってます。
withコロナと、withがん だと思ってます。

抗がん剤やら抗生剤やらステロイドやらを注入されながらコロナワクチンという今までにないタイプのものも注入されてもう私の体はケミカルなものでできている状態ですが、生きていて、空が綺麗で、風が気持ちよくて、好きな音楽や好きな絵画に和んで、信頼できる人と仕事をして、お喋りをして、笑って、おいしいものを食べて、お風呂にゆったり浸かって。
そんなふうに過ごせれば、傷があっても禿げてても別にいいじゃん?
まあ自分はこのまま抗がん剤終えたらホルモン剤を飲んで数年後には寛解するつもりでいるので他のタイプの方より考え方が甘いのかもしれませんけども。
なんかね。
さっさと手術しましょうよ。とか、手術しとけばよかったのにね。
と思うブログを複数読んで。

私は楽観的ながん患者です、それは深刻なタイプのがんではないからでしょう、きっとそうでしょう。
というおはなしでした。
とても長くなっちゃった。
なんとなく、書いておきたかったのです。
また同じようなこと書くと思います。


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