おもいでばなしシリーズ、今回で一旦終わります。
また書きたくなったら同じこと書くかも。
最近の私は少し不安定で。
思いがモヤモヤなときはとにかく書いて書いて、書いて捨ててをたくさんしてみなさい。と神経症が重症だった時に医師に言われました。
最近ココロは元気だったのに。どうしたのかな。
中学2年生になるときに、Y君とは隣のクラスになりました。
1年生の時は用もないのに離れたクラスまで覗きに行ってましたから(不審者!)。
休み時間とかに普通に顔を見られるのが幸せで、学校に行くのは楽しかったです。
お掃除の時間に、べつにベランダ掃除当番とかじゃなかったんだけど、何故いたんだっけ。友達とベランダで何かやってたら、Y君たちも、いつも一緒にいる小柄な子と一緒にベランダに出てきて何かしてました。
ホントに何やってたんだろか。
ある日、Y君のクラスのやんちゃ君がなんかやんちゃしてて、シャドーボクシングっていうのか、なんかパンチしてふざけてて、距離感を間違えて窓ガラスに腕を突っ込んだことがありました。
ベランダはつながっているので、私やY君の目の前でそれは起きました。
ガラスは割れて、しばらくは何が起きたのかわからず呆然としていましたが、みるみる血が滲んできたのと、痛みが来はじめたのか、やんちゃ君の顔がみるみる泣き顔になり。
あれは痛いわ。
止血...なにか...はちまき...衛生面が不安だな...上腕に巻けば...? けど隣のクラスのことに、私が首突っ込むのも出しゃばりすぎ...って言ってる場合じゃないんだけど、どうしようかなあ。
と思ってる間にY君のクラスの子が先生を呼びに行って、うちのクラスの担任が来て「縛らなきゃ、タオル...はちまきでいいや。」(なんだ、いいのか。)と、上腕を縛って更に手で握って止血しながら保健室に連れて行きました。
やんちゃ君は確かそのあと、病院に行って刺さったガラスを抜いてもらったんだと思います。
Y君のクラスの子達はそのあと割れたガラスを片付けたり、何かで窓をふさいだりドタバタになりました。私のクラスは「なになに?なにごと?」って感じでした。
中二病なんでしょうかね〜。
私が見えるところにいるときはY君が必ず見てくれてると思い込んでました。
実際、離れていくときは一番最後まで残ってこちらを見ていることが多く、どうすればいいんだろう。と思っていました。
どうにもできなかったですね。
中学生ですし。
もっと私に自信があれば、話しかけたのに。
Y君はあまり積極的に女子に話しかけないタイプだったので、ほかの、友好的な子に話しかけるのとはちょっと違った壁がありました。
私という存在を親から完全否定されて育ったので、あんなに優秀なY君が私を好きになってくれるわけがない。本当の私を知ったら嫌われるだろう。だから、このままでいい。
そう思っていました。
高校生になる時に地方の学校に行ってしまうとわかって。
手紙を書いてもいい?と、聞きに行きたかったです。
けど、高校生の男の子が、手紙だけで全然会えない、当時は携帯もメールもスマホもないので本当に紙の手紙だけの私のことを想い続けるなんてありえないだろうな、と。
3年間、目の前にいる女の子に恋をしないでいるわけがないと思ったのです。
大学生になる時にそばに行くから、私のこと想って待ってて。
なんて、叶うわけがないと思って。
こういうところが、精神的虐待を受け続けた結果の自己評価の低さなのだそうです。
15歳という不安定な世代。
保護者に保護されず、愛されず、否定され、殴られ蹴られ。
まだ若すぎて、それに私は体が弱すぎて、家を出て自活できるわけでもなく、八方塞がりな時期を乗り越えさせてくれたのはY君の存在でした。
いま、自分に15歳の子供がいてもおかしくない、むしろいるのが普通な年齢になり。
街で見かける15歳くらいの子供たち。
15歳の自分の子供を心から愛してる友人たち。
大人になるまでのバックグラウンドの違いの残酷さ。
Y君と同じ部活だった同級生と連絡がとれたので、なにげなさを装って実際全然なにげなくない感じで、Y君のことを聞いてみました。
卒業以来全く連絡とってなくて連絡先もわからなくて。との返事。
やっぱりなあ。
40代になった大人の目線から、15歳の頃のY君を思うと。
かなり悩んでいたのだな、と感じます。
あの頃Y君の表情に陰りがあったのはそういうことか、と。
言いたくて、何かを伝えたくて、でも、できなかったのか、と。
私が鍵のひとつくらい開けられたかもしれないのに。
私に自信がなくて、できなかった。
15歳の少年の悩み、自分の子供だったらいじらしくくるおしく切ないことだろう。
15歳の私には何も気付けなかった。
自分の中の狂気を閉じ込める力しか残ってなかった。
あの頃の私に言ってやりたい。
将来、健康になって、今の悩みから解放される日が来るから。
受け止められなくてもいいから、想いは伝えておこうよ。
ありがとう。って伝えようよ。
Y君の背中をそっと押してあげたい。
一人で抱え込まないで。
あなたの心に支えられて狂気を乗り越える人間がいるんだよ。
他所の子供たちを見ては、感じるのです。
愛と優しさだけで育っている子はどれくらいいるのかな。
あの子たちが、幸せになりますように...。
ここで今回のおもいでばなしシリーズを終わりにします。
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