この曲を初めて聞いたのは高校生の時だったみたいです。
私はみんなが知ってる絵本とか、児童文学を知りません。
そんなものは子供が読むものだ!と、殴られてましたので。
子供なんだけどな…と思いながら、エロいシーンがたくさんあるサスペンス小説とか青年漫画とかを読まされてました。
なんで女の人いちいち裸になるん?
天野さんの絵のファランギースの髪は、言ってしまえばぐちゃぐや長髪で、防具も全然防具になってない露出高めだし(軽さを求めるとそうなるの?ファランギースは弓兵だからガチガチ防具いらんの?)だけどファンタジーだからいいの!ギーヴの女たらしぶりは現実にいたら大嫌いだけど、天野絵のギーヴならいいの!(何が)って、本当に好きでした。
そのアニメ映画版の主題歌が「靴跡の花」でした。
11曲目に入ってます。
遊佐未森の歌って、なんでその単語を選んだんだろ〜。と感じることが多く、この曲も、なんで靴跡の花なんだろ〜、靴跡よりもっといい語彙なかったっけ〜。と、しばらく思ってました。
そうは思いながらものこの曲のフレーズが耳から離れず、あるとき、何を思ってた時だったか忘れましたが、この歌は「靴跡の花」でなければならなかったんだ!と突然思いました。
強い風が過ぎた その傷跡も いつか埋めるでしょう あの白い花
踏み締めたもののことと、そこにもいつか白い花が咲く、という2つのメッセージがこのタイトルに込められてるとやっと気づいた時の衝撃。
歴史ファンタジーにはうってつけの歌詞ではありませんか。
自分が消え去ったいつの日にかもわからないけれど、この靴跡には白い花が咲く。
今思えばシンプルなメッセージなんだけど、これに気づいた時の私のメンタルが無茶苦茶だったこともあり、体を覆っていたボロボロの鎧が崩れ落ちてゆく気持ちになりました。
今、花が咲かなくても、いつか咲くかもね。私の靴跡はこのままでも、いいじゃん。
それでなんとなくだいぶ楽になったんです。そういうメッセージを遠回しに持ってきてくれたことが私にとって大切な体験となりました。
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