2019/05/08

骨董市が楽しかったの。

先日着物でお出かけしたのは、大江戸骨董市に行ってきたのでした!

私は仕事柄土日は働いてますのでこういうイベントにはなかなか行けず。
骨董市的なイベントでは私の本業の出番は全くないので、裏方側にいることもなく。
夕方以降のステージショーとかがあるイベントなら時々仕事でも行くのですけども。
オクトーバーフェス的なイベントに仕事で行ってもビール一滴も飲めずに暗闇で食べ物のにおいと蚊や蝉や暑さや汗や空腹感や睡魔やなんやかやと闘うばかりなのであります。
ビール好きな私には、辛さを超えた先にはギャラが入ってくるという目標を意識し続けないとやり遂げられないお仕事であります。

妹がちょっと前にこの骨董市に行ってみたところ大変楽しかったそうで、珍しく
「一緒に行こうよぅ!」
と、誘ってきました。

お金が欲しいので仕事はしたいけど、幸か不幸か、骨董市の開催日のうちのとある日程に、あまり親しくし続けたくないところからしか仕事のお話が来なかったのでもうオフ日にすると決め、行ってきたのでありました。
いろんなお店が出ているらしいけど、ひとまず着物関係の掘り出し物が目的であることと、着物を着る機会を作る口実で、着物を着て行ってきたのです。
教室で稽古し続けててもね、結局自分の着物で、先生にツッコミ入れられないで自力で着ることをしないと上達しないっ!!

妹が先日行った際には普通に洋服で行ったそうで。
で、500円でなんかいい感じの帯を手に入れてました。

なんかほんとにすごくいろんなお店がありました〜!
着物関係にターゲットを絞って行ったので、それっぽいところを目指して転々としたのですが、なんとなく見てたらはてしなく楽しいものがたくさんあってえらい大変だと思います。
いちおうブース番号はあるみたいなんですけども、デザインフェスタとか、行ったことないけどコミケとかみたいに店名とブース番号と場所が客側に示されていないと思われ。
パッと見ただけでも着物を扱っているっぽいブースがたくさんあったので、気に入った瞬間に買ってしまわないように、とはいえ迷ってる間に売れてしまうかもしれない、というウキウキドキドキ感を抱きながらウロウロしました。

妹曰く、やっぱり着物を扱うブースに洋服で行くのと着物で行くのでは接客のされ方が全然違ったそうです。
まあそりゃそうだろな。

私は身長の割には腕が長いので、いい感じの着物を見つけても袖が短めになってしまうのでちょっと難しかったです。
お店によっては

「少し伸ばせますよ、ここほどいて、3センチは伸ばせる...けど足りないかぁ。」

なんて会話ができるのも楽しかったです。
妹はだいぶ小柄なのでアンティークでもちょうどいいのを見つけられます。
和裁ができたら、大きめなのを直して着られるんでしょうけども、そんなにすぐには習得できませんしね〜。
反物で売ってるお店もいくつかあったので、ますます和裁に興味を持ちました...
が、まだそれどころではない...
まずは着付けのお稽古しなくては...

幾つかのブースで見て興味深かった光景は、西洋人の女性が、タンクトップの上から羽織を着て選んでいる、それが1人や2人ではなかったことです。
それがまたカッコよく着てて!
羽織の購入を決め、二千円とか三千円を払って、お店のおじさんが
「これ好きなの選んで持ってって〜。」
と羽織紐を選ばせるのですが、西洋人さんたちはそれがなんなのかよくわからず、別の商品を見て「ああ!」って感じになってました。

私が最初に惚れ込んじゃったのは、この羽織です!!


たぶんポリエステルだと思うんだよなあ。
とても状態がよくて、手持ちの着物に合わせやすそう。
袖はちょこっと短いんだけど、まあ、まあ。
この日着て行った泥大島にもあう。
羽織は先日の記事の写真のアレしか持っていないので、もっと気軽に着られるのが欲しかったので、るるるん♪

そして、ぐるっと一周したつもりの後に、さっきはなかったよね?というお店が出ていて。
風対策なのかなんなのか、素敵な帯締めがたくさんガラスケースに入ってました。
「どうぞ開けて手にとって見てください〜♪」
と言われて開けたら、素敵な帯締めが、1000円、500円、600円なんて破格のお値段だったので3本買っちゃった。


どの着物に合わせようかしら。
ウキウキワクワク。

ここのお店は、店員の女性たちの着物がと〜っても素敵で💘
帯締めは素手で触らせてくれたのですが、着物は、たとう紙に入ってる着物(まだ中身は見えてない)を、お客さんに白手袋をつけさせて見せる。
という謎システムをやっていました。
お高いんでしょうねえ...
きっと、かなり、お高いんでしょうねえ...

そして、着物屋さんというわけじゃないと思われる、よろず屋的なところに、新品というか新古品というのでしょうか。ごせんはっぴゃくえんの値札がついてる帯揚げが2000円。と書いてあったのですがお店のお母さんが「それね〜え、1500円にしたの〜♪新品なのよぉ!」と、おっしゃるので、買っちゃいました。
なにげなく細かい仕事をしている手の込んだ帯揚げです。
ここではごせんはっぴゃくえんの札が付いてましたが、デパートに行ったら3倍くらいで売ってると思います。


全体の色のぼかしもすごいのですが、中の模様もひとつひとつ細かく色付けしてあるんです。

下に写ってる羽織紐は、アンティーク雑貨屋さん的なところで、ひとつ千円だったのです。
羽織紐って自分で作れそうなのね。
と思っていたのですが、このパーツを探して入手するだけでも千円以上かかってしまうのでほぼ即決で買っちゃった♪
この色、両方とも大好き♪

私が習ってる着付けの先生は、

「知人や親戚にもらうならともかく古着屋で買うと呪いとかなんやかんやがついてるから絶対にやめなさ〜い!」

「古着屋とかでね、新品って言いながら格安で売ってるところあるけどね(ありました)結局売れ残りなのよ、売れ残りには訳があるのよ。そういうのはダメっ!」

と、おっしゃるのですが、そういうこと言ってたらきりがないので、自分の直感と、直感がやばいと言ったらお祓いしてもらうとかしないともったいなさすぎやんけ〜。。

ま、教室経由のプロパーでちゃんとした作家さんの着物を入手して欲しい意図はわかるのですが、私にはもうお金がない。
全然ない。
もうローン審査通るとも思えない。
ミドルフォーティー独身。
病気や怪我で働けなくなったら、ローン払えませ〜ん。
なので、倉庫バイトなんか始めてるわけです。
はぁぁ。

着付けの先生はそういう方なので、この日のことは絶対に秘密です...。
「お友達にもらったんです〜♪これってどんな品なのでしょか〜。」
とかなんとか言って、しらばっくれます。
しらばっくれながらご教示いただきます!!!
そうやって、その品を知ることによって学びにつながる、はず〜!!
やっぱり本を読もうが、にわかの着物愛好家に聞こうが、経験値の高い方には敵うわけがないんです。
最近は着物を洋服と合わせたりなんだかんだして崩して?モダンに?着るのも流行ってるっぽいですが、私は正統派の着方をマスターしてから崩さないと「なんちゃって自己満足我流」になるであろう自分が嫌なので当分やりません。


妹は、結城紬っぽい可愛らしい着物を3000円でお買い上げ〜。
かなり綺麗な状態でした。
妹は体が小さいのと好みの問題で、細かい織り模様や色付けの着物を好む傾向があるようです。
私は腕が長めの平均身長で、顔立ちは極々地味だと思っているのですが、なんでかダイナミックで大柄なものを勧められる傾向があり。
身長もタイプもだいぶ違うので、着物の貸し借りは難しいですが、帯なら...貸し借りできるくらい勉強と精進を積まなくてはなりませ〜ん!!
がんばる〜。。。

それにしてもね、妹が紬を買ったお店は、とっても良かったです。
大体のサイズごとに大量に積み上げてあって。
私は今回は着物はいいや。と思っていたので

「この子(妹・40歳)向けのサイズはどの山ですか〜?」

と店員のおじさんに聞くと

「小さいのはここ。こっちらへんは外国人向け。小柄な人はねえ、こういうところでは最高だよ!!ぜんぶいけるから。ひっくり返して好きなの見つけて!まだたとう紙から出してないのもいっぱいあるよ!」

(たぶん大きいのは縫い直せばいいじゃんの意味あり)

すっかり紬を気に入った妹。
妹は本当に気に入らないと財布の紐を絶対に緩めないんです。
高価なものでも気に入っちゃったらガツンと買うのですが、かなり稀です。
その妹が、3千円の古着買っちゃった!

そしたら、ハギレを2つか3つサービスするから選んでちょ。と言われ。
綺麗なハギレを眺めて癒される共通点のあるわたしたち。
リバティプリント的だったり、更紗的だったりするのを選んでホクホクしてました。

それから。

なんか、すっごいいい着物を展示してるブースがあり。

「お手を触れないでください。」

と、書いてあるものがあり。
骨董市でお手を触れるなって、えええ?
と思いつつも私の年の功の勢いで突入。

と〜っても素敵な大島があったんです。
お手を触れるなとは書いてないや〜つが。
泥なんだけど、縦に、赤い花が描かれてて。

「これ、ちょ〜いいじゃん、妹ちゃん、大島持ってないしさあ、似合うよこれ。ちょっと見せてもらおうよ。」

...と話してたら普通店員さんが何か言いに来ると思うのですが、完全無反応。
完全に。
異次元にいるのかと思うくらい無反応でした。

...おばちゃ〜ん。これ、いくら?
と聞こうと思ったんだけど、おば(あ)ちゃんがあまりにも客との間に重厚なバリアを張ってるのでもう諦めて、たたみなおして元に戻そうと思ってたら、袖の中に値段発見。
諭吉さん25人。

だ〜よ〜ね〜。

怖かった〜。
お手を触れないで。か〜ら〜の〜、25万大島に客が触れても、うんともすんとも動かない店主。
ま、需要はあるんだろね。

ああ、早くローン終わらせて、もっとお手軽素材の普段着着物を揃えたいっ!
その前にお稽古っ!!


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