2021/04/21

乳がん手術入院のつれづれ その8

 今回は、抗生剤とドレーンついて書きます。


・抗生剤とドレーンについて

痛み止めの点滴が終わると、乳腺科から形成外科へメインの診察というか観察というか処置?に変わるようです。
誰だかよくわからないけど形成外科のお医者さんが看護師さんと話をしながらやってきて、
「今日からね、22時と6時と14時に抗生剤の点滴しますから。うちでやりますんで。」
うちってなに?形成?処置するのは看護師さんでしょ?
「全部で何回ですか?」
「8回です。」
「じゃあ3日我慢すればいいんですね。はーい。」

看護師チームは痛み止め点滴がが終わった後に抗生剤を入れるってことを知らなかったらしく(再建患者のルーチンではないのか?よくわからない。)ルートを差し替えしないといけないらしい。ここの付け根の部品でポチッてできないの?私刺せるところ少ないのよ?
で、オペ室から異動してきた看護師さんがぶつくさ言いながらやってたら、手首の血管貫通〜。
アウト〜。
探せども探せども、もはや手の甲しかなく。
「私、得意じゃないんだよなぁ」
「脅さないでくださいよおお。」
そしたら形成の先生を呼んできてくれました。
やはり手の甲にしかなく...。
「痛いですよね〜。痛いの嫌ですよね〜。僕も研修医の点滴の練習台によくなるのでね〜、嫌なのはよく分かるんですよね〜。」
「飲み薬じゃダメですかぁ?」
「うーん、異物を入れてるからねえ感染症が怖いから、しっかり薬入れときたいんだよね〜。」
と言いながら手の甲の血管にプスリ。
ここに生理食塩水の入ったシリンジをつないで、少量を注入して、逆に吸い出して血液が戻ってくるのを確認して、オッケー。ってことで看護師さんは固定作業に入るのですが、この先生は3〜4回出し入れして(人の血管で遊ぶな〜)
「大丈夫そうだね。手握って痛い?」

「ぎゅっと握ると痛いですけど、まあ、気をつけます。」

で、こうなりました。


なんという仰々しさ。
「これでも漏れちゃったら、服薬でいいって上の先生が言ってるから、ちょっと頑張ってください。」
「は〜い。」

しばらくして、トイレに行って帰ってきてるときに、部屋の前で私を探してるらしき、さっきとは別の形成の先生と看護師さんが。
「Namiはわたしで〜す。」
「おお。いたいた。手痛い?」
「痛くないことないですけど、気をつけます。」
と言うも、形成の先生は思うところあるようで、私の手を取って、テープをはがして様子を見て、針の角度を変えました。
あの...
これは廊下で立ったままする処置でしょうか...
それから2mmくらい浅めにしてみて、
「どう?さっきに比べて。」
「さっきより動かしやすいです。」
「よし、これで固定しよう。」
で、やっとこさ私のベッドのところに移動して、最善の深さと角度に刺したことを確認して、形成の先生
「で、このあとどう固定するの?僕いつもここまでしかやんなくてわかんない。」
えええ〜。
看護師さんが固定してくれて、やっとこさ落ち着きました。
これつけたまま、お風呂のときはビニール手袋借りて(装着するの結構大変だった)シャンプーもしましたよ!
ドレーンパックを首から提げてる状態なので、普通にやったらドレーンポシェットがずぶ濡れになってしまうので、空の湯船に自分が膝立ちになって、頭だけを洗い場に突き出して洗いました。
右腕があまり上がらないので、ビニール手袋した左手に頑張ってもらいました!

結局このルートは6回目で破損。
血管突き破って手がむくみました。すぐ治ったけど。
もう、しょうがないので、あと3回は、肘の内側に毎回刺す!作戦に。
22時の点滴のときに来た若い看護師さんに、ベッドの角度を平らにされて
「横になってください。」
と言われ。
痛いんだけどなあ、横になるの痛いんだけどなあ。
血管探して試行錯誤してる間に痛くてたまらんので
「やっぱり座った状態でやってもらえませんか。」
と言っても、横にならないと血管が見えないらしい。
うぐぐぐぐ。
右手で右胸に手を当てて。
手を当てると、少し痛みが和らぎますね。さすが、手当て。

苦戦してる看護師さんが
「成人でもこんなに細いんだ...」
と心の声だだ漏れ。
そして血管貫通。
はぁぁ。
ベテラン看護師さんが呼ばれて、新生児に使うという細い針でさくっと入れてくれました。
止めるテープにはクマちゃんのイラストが書いてありました。

なんとか8回の抗生剤点滴をきちんと点滴で終え、その後は内服薬の抗生剤を3日間飲みました。

傷の具合も良く、抗生剤も順調で、あとはドレーンが抜ければ退院です。
術後3日目の朝(Twitterには4日目って書いてるけど3日目でした)に大胸筋上のドレーンが抜けました!
ドレーンの写真はグロいので撮ってません。
術後は排出量が多く、途中で出して、合算していたようです。
量が落ち着いてくると、夜中の12時に出しに来て、24時間の排出量を確認していたようです。
術後初期の頃、ドレーンパックを見た医師に
「薄いね。うんうん。」
「薄いということは?」
「良いということです。」
「ほおおお。」
また別の医師は、ドレーンパックを見た後看護師に
「カルテになんとかがどのくらい、って書いてあったけどなんとかじゃなくてかんとかでしょ。あれ書いたの誰?一回これ全部出しちゃって。」
と言われてました。
たぶん、私には黄色っぽいような透明みたいに見えるだけの液体の中に更に種類があって、看護師の判別が違うんじゃないかという話だと予想しました。
ま〜、この、ドレーンパックの中身を出す作業がさ。
結構大雑把なのね。
検尿カップみたいなのを持ってきて、マッキーで「大胸筋上」「大胸筋下」って書いて、そのコップを私の掛け布団の上に置いて、ジョボジョボジョボ。と、移すのです。
う〜ん。
ワイルド。

ドレーンがどこから出てるのかは結局よくわかりませんでした。
脇よりももうちょっとで背中側のところで2本をテープでまとめて貼り付けてて、腰のあたりでチューブが出てきてました。
抜くときも見えなくて。
おなかの手術をした人が、ドレーンをとても不快に話していましたが、私は出口が見えてないので、管やパックは邪魔だけど入れられてること自体はそれほど...手術直後は、ドレーンの管があるあたりが痛いような気もしていました。

手術後4日目の朝に形成外科の若い子が来て
「お水の量が多いので、今日、お水足します。診察室に来てもらうんですけど時間がわからなくて、お呼びしますので。お願いします。」
と言いに来ました。
なんで水が多いと水足すの??
まあ診察室に行けばいいか。主治医はいない日だけど。
診察室に行くといきなり
「はい上脱いで横になって〜。」
エキスパンダーには磁石が入ってて、そこから水を注入するそうで、金属でその場所を確認して消毒するらしい。
私その時、胸の下の方に違和感を感じてて、その理由を知りたくて聞いたんですけども
「は?そこ何も触ってませんよ。」
「何なんでしょうかこの違和感は。」
「さあ。」
...もうちょっと何かあってもいいんでないのか??
こっちは体がどういう状態なのかわけわかんないし痛いし不安でいっぱいだっつーのに!
「明日も水が多いようだったら水入れますんで。」
「あの、その水っていうのは排液のことで、入れる水ってのは生理食塩水のことですか?」
「そうです。押し出すんです。」

その説明、最初に、しろ〜!!!!
若くてぽっちゃり、一応部長らしいけど、患者の気持ちに寄り添う気皆無!!!
後日Tさんも不快なことがあったそうでLINEがきました。
「私あの先生信用しない。お水入れてもらうだけだったらいいけど、相談は主治医にする!」
「ですよね!!!」
女の敵は女。
乳腺科の主治医は女だけど神です。

ドレーンの管はとてもよくのび〜る素材でした。
ついうっかりポシェット忘れてベッドを立ってしまっても大丈夫でした(慌ててレスキューしましたが)。

手術後5日目くらいに乳腺科の主治医が
「退院したい〜?」
と言ってきました。
したいけど、したいけどさ、まだ結構痛いし、起き上がるのに必死だし、自信ない〜!
「ほなわたし明日いないから、それまでに形成の先生がいいって言ったら木曜日私いるから(手術がある日なんですけど)自分で退院のアレコレしたいから、木曜日かな〜♪がんばって〜」

ほんとにさっさか退院させるんですね...
毎日新しい患者さん入ってきてるし...。

私が入院した時隣にいた方は、排液の状態がなかなかよくならず、12日くらい入院してたそうです。友人も。
私が7泊8日で退院できたことに驚いてました。
先生方としては、これくらいで帰らせたいっぽいです。
Tさんは痛みとか副作用のせいか、私より1日後に退院になりました。

退院後、今更ながら体験記ブログなど拝見しておりましたら、ドレーンついたまま退院させるところがあるんですね...ひえええ....感染対策おそろしい....



手術後2日目のお昼ご飯です。
こういうのも出るのか。
見た目はイマイチそうに見えますが結構美味しかったです。
総じてあんかけ使用率が高かった気がします。
これには父も「お、美味そう。」と言ってました。

私は本当に、術後の経過が良く、痛み止めが効きにくいのは苦労しましたが薬の副作用に悩まされることなく(眠気の副作用は出たのでよく寝た)麻酔のキレも良く、腕も水平よりやや高いところまで上げられて、順調で、本当にラッキーの連続でした。

病理検査の結果を聞くまであと1週間ちょっと...
たぶん軽いと思うけど、例外に当たっちゃうかもしれないし...
まだ不安は続きます...。


次回は何について書きましょう...
入院中のことは書ききった感じがするなあ。。
そうだ。小さなエピソードをいくつか思い出したら書きますね。



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