日本発の『攻殻機動隊』の実写版です。
最初に作られた劇場アニメ映画が『マトリックス』などにも影響を与えたということで世界的に有名ですが、知らない人は知らないんだな。。
クトゥルフとかFSSとかみたいに、設定流用してなんかお話作ってイイヨ的な。
映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』公式サイト
トレーラーとかなーんにも見ないまま、事前情報ゼロのまま観に行って、ビートたけしと桃井かおりが出てきて驚きました(おい)。
サイバーパンクの面白さを分からない人って一定数いるので、どう説明したらいいのか悩みます。
ポイントのひとつは、人間の脳でコンピューターのように会話をしたりデータを送ったりできる世界だということ。
攻殻機動隊の場合、脳が生きていればボディは入れ物(Shell)な世界です。
攻殻機動隊は物語や映像の良さに加えて菅野よう子さんの音楽と、2015年に亡くなったオリガさんの歌声が強烈な印象を刻んでいますが、今回の映画はそれがありません。
なんとなく、そこを求めて観にきた自分に気付きました。
けど、これはこれで、とても良かったです。
ビートたけしが作ってる映画は暴力的なところが苦手でほとんど観てないのですが、そういう映画を作って出演してる人の演技なんだろうなあと感じるシーンが多くありました。
この映画もかなり暴力的です。グロイっちゃグロイのですが、機械のボディなのでスルーしましょう。
今文章を書きながらふと思いました。
銀河鉄道999の機械のカラダのくだりを使って、こういう演出で銀河鉄道999を実写版にしたら、どうなるんだろ〜。
カオスな街の様子などが、ブレードランナーを彷彿とさせる描写。
私は3D映像に酔いやすいので普通のにしておきましたが、それでも少し酔いました。
そして、今度はブレードランナーの続編があるではないですか!!
10月まで待つの辛いよう!!
SF作品って、古き良き名作の設定が現在よりも古くなってたりして。
よくあるのが、現在ではちょっとしたデータ量の記憶装置がすっげー巨大だったり、メモリーキューブなんて昔は「すっげー。」と思ってたけど、今じゃカードサイズどころか、miniSDカードって何やねん!と、当時の作家さんたちは悶えているのではないでしょうか...。
それと、私がよく思うのが、デジタル表示。
ちょっと昔に作られたSF作品のほとんどは数字もアルファベットもデジタル表示ですが、現代では普通のフォントでいろんな掲示ができちゃうんだもんね〜。
昔のいろんなSF作品の世界にスマホがあったら、いろんな物語が崩壊します。
それを思いながら旧作を読むのもまた愉しいものです。
けどサイバーパンクはまだ現在を越えてないのです。
ネット環境は一気に発達して、私の世代だけでもダイヤル式電話機からプッシュホン電話機、ファクシミリ、ポケベル、メール機能のない携帯電話、メール機能とカメラ機能のある携帯電話、スマホ...。とハードだけでもめまぐるしい進化とともに生きてきました。
けど、現在もまだ草薙素子はいないし、レプリカントもいません。
やっぱりSFは面白い。
GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊 [Blu-ray]
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF)
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