話題としてすっかり遅れましたが、
ザックジャパン惨敗でしたね…
元カレと一緒にサッカーを見てるときは、プロの審判(小学生試合オンリーの資格だけど)である彼の解説を横で聞いてて、なるほどなー。と理解できたか、できなかったかもしれない程度の私です。
なんせ、試合見ててもオフサイドがいつどうやって起きたのか分からないくらい無知です。
理屈で分かっても、実況見て「オフサイド!」と言えません。
後の解説見て「そーだったんだー」レベルです。
あと結構微妙なところのルールはちょくちょく変わるんですってね。
もー全然分かりません。
コロンビア戦は…
コロンビア戦だけでなく、なんかもうぐしゃぐしゃでしたね。
選手たちの不本意な表情から感じました。
バルサの久保くんはいま12歳だから、4年後は16歳。
久保くん、去年、本物を生で見ました。日本での国際親善試合みたいなの。
久保くんは小柄で、日焼けして。
とにかく速くて。
そのとき副審だった元彼は、久保くんが中心となってガシガシ攻めまくるので、自分がいる、バルサが守ってる側にはボールが全然来ないので、遠くから見てるだけで暇だった。と苦笑してました。
観客の人たちは
・出場選手の親族や友人
・参加チームの関係者
・サッカー好き少年の観戦付き添い
・スカウトのひと
あと、私が立ち入れない席ではたくさんのVIPがいらしたことでしょう。
ってか、かなりいらしたらしいです。
有名選手の顔とかわたし全く分からないのですよ…
観戦しているサッカー少年たちの久保くんへの憧れはすさまじかったです。
憧れのヒーローが自分たちと同世代で、海外で活躍していて、そんな久保くんのすごいプレイを目の当たりにした少年たちの衝撃は想像にあまりあります。
小柄でもボールを守って走り抜ければいい。
バルサの久保くんはほんとに小柄でした。
でもまーとにかく速い速い。
それをするだけの体力と技術。
日本選手陣、まず、追いつけてませんでした。
けど、この試合は彼らにとって一生忘れられない試合となったことでしょう。
少年たちがあこがれのあまり久保くんとハイタッチできるルートに大集合するのも当たり前だなと思いました。
今回はもう情けないほどの惨敗だったサムライブルー。
本田が引退しないって言ってくれたらしいのが良かったです。
でもね。
サッカーは団体戦です。
一人が抜きん出ていても、チームの連携や監督の采配がダメなら結局ダメなんでしょうね。
全く違う話です。
小中学校の時あこがれてたYくんはサッカー部でした。
今ほど連絡手段がない時代なのと、なんだかんだで、彼が参加した試合を見たことはありません。
だってスケジュールも場所も分からないし、そもそも家に閉じ込められてた私がどこぞのグラウンドへ試合を見に行きたいと言っても無駄です。交通費なんかもらえないし、お小遣いも世帯収入の割に少なかったですし、臨時でお金を出してもらいたくても完全に無駄。お小遣いで何とかしなさいと言われて終わり。
足りないから頼んでるんだけどな〜。
家がド貧乏だったら納得しますけど、毎日ステーキだの刺身だの高級珍味だのばかり吐くほど食べさせられたり、時代が時代でしたので父の晩酌に付き合わされあらゆるアルコールを未成年のうちからほとんど毎晩飲まされてるほど飲食に関しては贅沢の極みだったのに、運動靴すらマトモなのを買ってもらえないのは本当に辛かったです。
体育で使うから運動靴を買ってほしいのに、お嬢さんがちょっとしたおでかけで履くオシャレ靴しか買ってくれなくて先生に嫌味を言われました。
だって買ってくれないんだもん…靴を買えるほどのお小遣いはないよぅ。
でも買ってくれないので、中学校位からは靴もお小遣いで自分で買ってました。
靴買っちゃったら2ヶ月くらいすっからかんでしたね。
家にはお金があっても私にはなく、普段着や部屋着も買ってもらえず、いつ着るのか不明なフワフワワンピースとかばかりで、従姉たちからのお下がりの服でなんとかしてました。
時代が違いすぎて浮いてました。
買ってもらえた服も、みんなと同じのは絶対買ってくれないので、完全に浮いてました。
毎日殴られ蹴られ。
言わなかったから言われなかったけど、もし勇気を振り絞って
『サッカー部の試合を見に行きたいから交通費をください。』
と言ったところで
「男にうつつ抜かす暇があったら勉強してろ!」
そういう親でしたからうちは。
そのくせ、高校以降になったら出かけるときは
「ボーイハントしてきなさい」
ですから。意味分かりません。
サッカー部の校庭の練習だけは見てました。放送室から!
で、時間感覚が狂って帰りの放送流す時間を何度か間違えたけど誰にも怒られなかったよ!
そんなYくんの卒業文集の一行。
『最期の試合で自分の存在を確かめられず不本意に終わった。』
という意味の文章。
私は長らくこの意味がわかりませんでした。
今は分かります。
《パスがまわってこない。
パスしたいのに思うところに人がいない。》
スポーツ音痴の私が想像できるのはこの程度です。
中学生時代の私に今くらいの体力があったら。
中学生時代の私が、壊れ切ってなんか別のイキモノになった現在くらい能天気な楽天家になったと知ってもらえたら。
何も言えなかった私は何か言ったであろうし。
能天気な私に安心してY君も何か話してくれたかもしれない。
もう遅い。
25年遅い。
私はあの頃完全に狂ってた。
連日の嘔吐、白血球激増
毎夜の喘息発作。
医師は精神科の入院を勧めてた。
母がそれを阻止したので、何倍も辛い思いを続けることになった。
私は入院でも施設送りでもいいから家から離れたかった。
叶わなかった。
愚の骨頂なのは分かってます。
Yくんは私とすれ違う時必ず振り返ってくれた。
最後まで残っててくれた。
第二ボタンだけ残してくれてた(私用じゃないかもだけど!!)
いま結ばれなくてもいい。
Yくんに会いたくて。
探してるんだけど。
居場所は分かるんだけど。
これ以上は、25年前の恋心を理由に興信所を動かすべきではありません。
いま、Yくんがすり抜けてた植え込みを横目に見て。
あのとき、「おはよう」って何故言えなかったんだろう。
「植え込み通っちゃダメでしょ!」
と私だったら絶対言う台詞、何故言わなかったんだろう。
第二ボタンだけ残ってると何人もの友人に聞いて、なのにもらいに行かなかった自分への後悔。
もらってほしかったら自分でもってくるよね。
と上から目線で思ってた。
25年経った。
さざんかとあじさいの植え込みに学ラン姿のY君をおもう。
遠くに行く事情を誰にも話さなかったYくん。
SNSでいくら探しても見つからない。
所属は分かったんだけど、SNSにはいない。
Yくんの名前の漢字と読みは、珍しくはないんだけど割と少ない。
読みは同じ人が沢山いるんだけど、字が違う人ばかり。
こんな時代にここまでも繋がれないことが悲しくて寂しくて、そしてもはや心の拠り所となるのは15歳のときの幼い恋心まで遡らなくてはならない自分が虚しい。
いままで、私を大切にしてくれた人は何人かいました。
けど、彼らは当時私が抱えていた悩みを受け止めてはくれませんでした。
自分で言うのもなんですが、見てくれだけで私をお気に入りにしていた人たち。
みんな、私の抱える狂った過去を受け止められず速攻逃げてしまいました。
逃げるだけでなく警察にストーカー扱いで通報したのもいました。
レイプ未遂しといてよくそんなことできるよね。
今のわたしには何もない。
結婚の約束をした彼は私の両親に漸く会った翌週「お金がないから実家に帰る」と私を捨てた。
25年前の憧れの中学生に思い寄せるのがバカバカしいのはわかってるの。
でも私の中では今も憧れなの。
結果的に幻滅してもしょうがない。
まだ少年だったYくんとはもちろんカラダ目当てのナンダカンダなんかないし、なかなか言葉を交わせなかったなかでの彼の優しい行動の記憶が、壊れそうな私の心を癒しています。
ボタンをもらいに行かなかった後悔。
お手紙を書きたいから住所を教えて。と言えるほど素直じゃないし自分に自信が無かったあのころ。
歩くだけでも息切れし、いつも嘔吐感でいっぱいで、いつも神経質でアタマが無茶苦茶だった私には、Yくんにそんなお願いを言う資格はない。
今のわたしならいくらでも言えるのに。
おばさんだからね。
言えるようになった今、言いに行きたいの。
でも、SNSで見つけられないの。
会社がどこかは知ってる。
でも営業所や工場やらが多すぎてどこにいるのか全然分からない。
今すぐ会いたい。
会って、離ればなれになってからの25年間の話を聞いてほしい。
どれだけYくんへの憧れに縋って生きのびる努力をしてきたか。
堅物だった15歳の私はもう死んで、予定外に40歳になりそうで。
能天気になったかと思いきや、しつこいほどの求婚者に「お金がないからまたね」と逃げられて、やはり、優しかった25年前の思い出を反芻しないと呼吸もできない。
Yくんに会いたい。
『あのお話のお姫様は私なの』(Cocco『寓話』)
Y君の昨今の活躍は知ってる。
特許たくさん取ってるから。
けど。こういう人は、SNS使わないの。
みつけられないの。
25年も会ってないと、無理だよね。
けどいますぐY君に会いに行きたいのです。
私がもっとマトモな家庭環境で育った子供だったら、素直に好きと言いに行けたでしょう。
私は自分が心もカラダも環境も何もかもが狂ってると気付いていたので、Yくんに好きという資格はないと思ってすべてを押し殺していました。
好きになってもらえる要素がないのですもの。
けど、好きになってもらえなくてもいいから、お別れの挨拶くらい、したらよかったなあ…
だから今言いたいのに。
みつけられないの。
会社に連絡して繋げてもらうのは反則だし、ただの不審者ですから…
はやく、SNS、はじめて…
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