2015/02/19

メンタル#8…中学生時のこと

メンタル#1…幼少期のこと
メンタル#2…幼少期〜小学生時のこと
メンタル#3…小学生時のこと
メンタル#4…小学生時のこと
メンタル#5…小学生〜中学生時のこと
メンタル#6…中学生時のこと
メンタル#7…中学生時のこと

の、続きです。

さて高校受験だぞ。
という時期になりましたが、うちは田舎から出てきた転勤族なので、このあたりの高校のどこがどうなのかが全然分かりません。
うちから一番近い高校が、結構レベルが高くて、「近いからいいんじゃない!?」なんて親に言われましたが、世間知らずの私が電車にも乗らない高校に行ったら世間知らずが一生治らんわ!
と、拒否しました。
それ以前にその学校に合格するための学力が足りませんでしたが…

当時の私の学力は、とにかく数学がネックになっていました。
数学が他の教科くらいの点数取れればだいぶ上がるのに…という…
どうすればいいんだろ〜。
と思ってたら、塾の先生が、県立の女子校を勧めてきました。
えっ。女子校??
考えたこともなかったのですが、友人たちと志望校の話になると、その学校に憧れてる子が沢山いたのです。
そうなのか〜。


私はその頃から徐々に、男性恐怖症というか、大人の男性を気持ち悪いと思うようになり始めていました。
たまにしか帰ってこない父が、なにかと私に触ってくるのが、吐き気がするほど嫌だったのです。
いくら止めてと言っても「可愛がってるのに!」って、可愛いからって胸を揉む父親がどこにいるんだ!と言っても聞く耳持たず。
父の手が伸びてきた時点で叩き払うことが増えてきました。
母に殴られ、父に触られ…
地獄でした。

それもあり、先生は男もいるでしょうけど、女子校だったら、なんか、男をめぐっての女同士のドロドロとかなさそうで、いいんじゃん?
と思うようになりました。

それを両親に告げると
「お父さんとお母さんは高校で出会ったから、できれば共学に行ってほしい。」
と、父に言われました。
なんだそりゃ。
未来の夫を見つけに高校に行くわけではないんですけど。
と、完全に無視しました。

で。で。
当然、
「Y君はどこの高校を目指すんだろう。」
と、気になりますが、誰も何も知りませんでした。
Yくんと幼稚園くらいの頃から仲良しのOくんでさえ、「何も教えてくれないの…」と、しょんぼりしていました。
(社交的なOくんと、たしか3年間同じクラスだったんだっけな。いつ頃からか仲良くなり、実はYくんに憧れてるんだ。という話をしたのです。『Yくんはすっごくいいヤツなんだよ!なんでもできるし、優しいし、昔はよく一緒に遊んだんだ!オレ応援するよ!』と、Yくんの部屋の間取り図まで描いて教えてくれました。笑。)

どうにも情報が出てこなくて。
塾は同じだったけど、ランクは同じでも曜日が違ったので詳しいことは分かりませんでした。学力的には当時おそらくややYくんのほうが私より上だったんじゃないかと思います。数学の分…。涙。

なんだか、頼んでないのにいろんな友人がYくんの受験傾向情報を探ってくれて(汗)結局、受験が終わるまで誰にも分かりませんでした。


なんだかんだあり私は志望校にナントカカントカ合格しました。
ギリギリでした。。
当時は公立高校の受験チャンスは1回きりでした。
私は私立高校は滑り止めからチャレンジ校から尽く全滅して(涙)まだ願書受付してる都内私立高校に慌てて出願、受験、なんとか合格し、最後の最後の本命校に漸く合格しました…
高校浪人になってしまうかとヒヤヒヤでした…

Yくんですが、受験のために学校に来なかった日に試験があったのは、近隣では、私立のちょっと変わったところだけでした。
どういうことなんだろう…
と友人たちが心配してくれてました。

たしか、合格速報みたいなのが塾から配られて。
Yくんが合格したのは近畿地方の高校でした。

どういうこと?
引っ越しするの??

けど、お母さんやお姉さんたちはその後も変わらずその家に暮らしていました。
当時は考えもしなかったけど、ご両親が離婚してYくんはお父さんについていくことになったのかな。と最近やっと腑に落ちてきました。
そうでなければ、卒業文集にあんな書き方はしないよな…


卒業を目前にして、喪失感がどんどん増してきました。
Yくんが遠くに行ってしまう。
私はこれからどこにココロを逃がせばいいんだろう。
高校に行けば新しい何かが見つかるかもしれない。
…って、何があるんだろう。

卒業式のあと、いろんな友人たちが「Yくんのボタンまだ第二ボタンだけ残ってるよ!!」と伝えに走ってきてくれました。
第二ボタンだけって、そんなネタみたいなことになってるなんて…
Yくんはとてもモテました。考えてみるとあまり喋ってるところを見たり聞いたりしたことないんだけども、文武両道で寡黙(ってほどでもないけど)で、ハンサムというか整った顔立ちなので、なんか誰かが投稿したらしくティーンズ向けの雑誌に『うちの学校のカッコイイ先輩♡』みたいなコーナーに載ったこともあるくらいモテてました。

私はボタンはもらいに行かないとだいぶ前から決めていました。
ボタンだけ手元に残ってYくんがいなくなったら、自分がもっと乖離してしまう恐怖心がありました。
万が一。
があったとしても、遠距離恋愛で満たされるにはまだ幼すぎましたから。


卒業間近のいつだったか、もう授業もないので自習時間なんだか自由時間なんだか、ただみんなでワイワイおしゃべりしてるだけのとき。
私は廊下への出入り口付近で何かボケッとしてました。
その時、隣のクラスのYくんが珍しく私のクラスのところに用があるらしく、人気のない廊下にトコトコ出てきました。
ああ。Yくんだ。珍しいなあ。一人でうちのクラスの誰かに用があって来るなんて。
うちのクラスを覗き込むYくんを横目で見ながら、私は本当にぼんやりとしていて、自分がYくんに声をかけられていることに全く気付きませんでした。
今思うと、乖離してたのかなあ。
誰かを呼んでるなあ。珍しいなあ。
と思いながら私は何かを思って、自分の席に戻ろうとしたんだっけな。
そしたら
「あっ、ねえちょっと待って!」
と声をかけられて、えっ、ええっ?
と我に帰りました。
えっ、私に声かけてたの??ごめん、ココロがどっかに消えてた。
「あっ、えっ、はい。なあに?」
同じサッカー部のMくんに用があったらしく、「Mくん呼んでくれる?」と言われました。
「Mくん?ちょっと待ってて。」
と言うとYくんは教室と反対側の壁にもたれてうつむき、壁を後ろ足で軽く蹴っていました。
珍しいなあ…
Mくんは、学年一と言っても過言ではないくらいモテる子でした。
けど当の本人は自覚が全然ないみたいで、誰にチョコレートをもらおうが誰に誕生日プレゼントをもらおうが誰に告白されようがどれもこれも華麗にスルー。だった不思議くんです。
ずっと同じ部活だったから何かしら用はあるだろうと思うけど、校舎内で会話をしているのを見たことがなかったので不思議だったのをよく覚えています。
Mくんは男子にも人気者で、10人近いかたまりでワイワイお喋りしてるので、私はMくんを見て「おーいおーい」と手を振って「呼んでるよ〜」と廊下を示してボディランゲージでやっとこさ使命を果たすことができました。

…中学校でYくんと言葉を交わした記憶は、今ではこれしか覚えていません。


こうして私はココロの癒しを失って、次のステップへと進んだのでした。

続きます。



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