2016/06/10

スペイン旅行7 アルハンブラ宮殿

スペイン旅行6 グラナダ フラメンコ鑑賞 の続きです。

この日は朝イチからアルハンブラ宮殿に行きました。
もともとイスラムのお城で、「アル」が"The"みたいなもので、「ハンブラ」は「赤」を意味していて『赤い城』という意味だそうです。
見た目はまあ赤いところもありますが、夕陽に当たると真っ赤に見えるからという説もあるとか。

スペインの歴史は私にはホントにややこしくて、いろんな人種やいろんな宗教やいろんな勢力がゴタゴタ!
そんな中でアルハンブラ宮殿はイスラムなお城なのだそうです。
お城から街を見下ろすとこんなかんじ。


グラナダの高台に位置しています。
前日の夜になんと雪が降り、私たちが観光する時には止みました!
晴女、晴男、万歳!!


なんかもう何処もかしこもすごくって、口あんぐりのままハイペースで駆け抜けた感じです。
現地の日本人ガイドさんの進むペースが早くて早くてついていくのが大変でしたが、そのペースで行かないと次のツアー行程に間に合わないということらしく。


初っぱなから「ドラクエのお城!」と思ったてっぺんギザギザの塔があっちこちに。


雪のアルハンブラ宮殿なんて、貴重な風景を観ることができました。


ドラクエ〜(それしかないんかいワレ)。


タイル装飾が、イスラム建築の特徴なのだそうです。
可愛いんだなこれが。


天井までタイルにすると重くなってしまうので、寄木細工が施されているところもあるそうです。
箱根の寄木細工もそもそもこちらで発祥したものが、何らかの流れで日本に伝わったのだそうです。


これは壁だったかな。
タイル、カワイイ♪


上の写真は、寄木細工の天井。
アホか!なんじゃこりゃ!ここまでやるか!!
ってくらい緻密です。


中庭(パティオ)を囲む作り方も、イスラム建築の特徴だそうです。
夏とても暑いので、風通しが良くて、日陰はひんやりするようにしているとか。
この日は曇り空でしたのでこんな感じですが、明るい陽射しの時には空と建物と澄んだ水と水に映った建物のコントラストがさぞ美しいことでしょう。


柱もステキ。


上の写真は、ライオンの噴水なんだそうですが、ライオンと言うか猫と言うか…
参加者のお母様方と「…狛犬?」と言ってました。笑。


これまたものすごい天井装飾。
漆喰だったっけ?
ドイツのレジデンツと競えるのではなかろうか。
まるでレースのように可憐で優雅です。


壁もすごい。
この部屋だけで30分は過ごせそうな繊細な美しさですが、駆け足で次の部屋へ〜。


陽射しの強い日はきっと外の緑がキラキラと眩しく、室内は優しい日陰となり、装飾がふんわりと室内を彩るのでしょう。
ふあああ。ステキだなあ…。


この天井には、誰だったかの名前と奥さんの名前が刻まれているそうです。
指輪とかに名前を彫るのは今でもよくあるけど、天井に刻むのははじめて見たかもしれない。
それにしても、こんな雰囲気の天井って、日本のお寺にもあるなあ。
四角いマスがたくさんあって、そこにいろんな動物とかお花の絵がそれぞれに描かれているようなのが。



水路だっけ。
ドラクエみたい(まだ言うか)。


庭には野外劇場もあって、音楽の演奏やダンスが行われるそうです。
奥の黒っぽいところが舞台。
見てみたいなあ〜。


糸杉をみっちり植えて、刈り込んで作った生垣。
迷路みたいになってました。


噴水は、たしか、最近になって作られたと言ってたような。


私はヨーロッパはイギリスとドイツしか行ったことがなかったので、全然違うお城の作りと、ものすごい規模と、美しさに呆然としっぱなしでした。


まだ雪の残っている風景。
珍しいことだと思います。

スペインって、行ったことある人の多くがハマると聞きますが、本当にその通りです。
歴史的にも文化的にも奥が深くて、まだまだ観たいもの、知りたいこと、たくさん出てきます。

アルハンブラ宮殿については駆け足で、以上。
また来たいなあ。

続きます。


アルハンブラ物語〈上〉 (岩波文庫)


アルハンブラの思い出~ギター名曲集


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2016/06/09

スペイン旅行6 グラナダ フラメンコ鑑賞


ラ・マンチャで風車を見たあとは、またまた、ぎゅい〜ん。と移動してグラナダへ。
284km走ったらしい。
グラナダは標高の高いところで、近くの山には雪が積もっていて、ホテルにはスノーボードを抱えた人もいました。
グラナダとは、「ざくろ」のことだそうです。グレナデンシロップのグレナデン。グラナダ。


この日はホテル到着後は自由行動なのですが、私たちはオプショナルツアーで、フラメンコ鑑賞に参加しました。
ディナー付き。
てっきり、フラメンコを見ながら食べるんだと思ってましたが、別のレストランでした。
参加者8名くらいで、マイクロバスで移動。
このレストランは、何て名前の店なのかわからないんだけど、結婚披露パーティーとかも行われる人気のレストランなのだそうです。
その2階を貸し切り状態で。


ドリンクは、アルハンブラの地ビールにしました。
すっきり旨し。


サラダどーん。
これ、取り分けるんじゃないんですよ。1人分ですよ。
どこ行ってもサラダはこうでした。


メインは、ポークを焼いたのと、温野菜と、マッシュポテト。
ポークはちょっとパサパサでした…


デザートはティラミス。
うん。普通にティラミスでした。

食事の後はまたマイクロバスに乗って、サクロモンテという街へ。
ものすごく細い道を、急な、うねった坂道を、ぐねぐねと登ってゆきます。
このあたりに、ジプシー達が岩に穴を打って生活していたのだそうです。
フラメンコのライブハウスみたいなところを「タブラオ」と言うそうで、このあたりには沢山のタブラオがあるそうです。
岩を打って洞窟状態にしていたところで暮らしていたから、タブラオもそのまんま、洞窟状態なんですって。

通行を許可された車しか入れない道を通ったりなんやかやしてたら、もうフラメンコ始まっていました。


フラメンコの始まりはグラナダなのだそうです。
他所の土地ではジプシー達は迫害されたり、差別されたりしていましたが、グラナダでは仲良くやっていたので、ジプシー独自の文化が育っていったそうです。
グラナダのタブラオで出演できるのは、ジプシーの血を引く、出演者として登録されている人のみができるのだそうです。
フラメンコと言うと、赤いフリフリスカートとかで、カスタネットとか扇子とかで華やかに踊るイメージでしたが、それはセビージャ(セビリア)のフラメンコなんだそうです。
グラナダのフラメンコは、足踏みと手拍子が主でした。


その日に何を踊るかとかは全然決まっていなくて、そのとき何を踊りたいかを決めるのだそうです。
振付けも決まったものがあるわけではなく、その時の気持ちで踊るのだそうです。


歌の歌詞が聞き取れないので、何故こう踊ったのかがわからなくてちょっと悔しかったです。

タブラオでの公演は、1時間か1時間半くらいの完全入れ替え制なのだそうです。
このタブラオには、食事しながら見られる席もありましたが、基本的に椅子席で、一列に8人くらいが座って、7列くらいあったかなあ。
ドリンクを頂きながら鑑賞。


彼女はトリで、客席から籠を抱えて登場しました。
最初、小柄な大人かと思っていましたが、普通に子供でした!!
10歳くらいじゃないかしら…


時に、ものすごく鋭い目つきで激しく足踏みをしたり、髪を振り乱して花飾りがすっ飛んだり。
すごかったです。

この部が終了したら、出演者はなんか普通にロビーというかお客さんがいるところに来てお喋りしてたりしました。
さっきの女の子がちょこんと椅子に座っていたので、「感動したよ!」と声をかけたいんだけどスペイン語わからないのでとりあえず「オラ♪」と言ってみたら、にぱっ!としたあどけない笑顔でこっちを見てくれました。
日本語と英語ごちゃ混ぜで一方的に褒め言葉をいくつか言っておきました。
あ〜、ほんとにすごかった。

フラメンコはバルセロナやマドリッドではやってないと言っていいくらいだそうで、わざわざグラナダやセビージャにフラメンコを観に来るスペイン人も沢山いるのだそうです。


Venta El Gallo というタブラオでした。
いやはや、舞台の仕事をしているくせに、フラメンコが実際どういうものなのか全然知らずに知ったかぶってました。恥ずかしいやら情けないやら。
いつかまた観にきたいです。

このあと、見晴らしの良いところに連れて行ってもらって、グラナダの夜景を見下ろしました。
写真は難しかったので奇麗に撮れませんでした〜。
他の街もそうでしたが、変なネオンサインとかがないし、街灯の色が何故かどこも同じオレンジ色で統一されているので、飛行機から夜のスペインを見下ろしたとき、街ごとにオレンジ色の宝石がキラキラしているみたいになってて、とても感動しました。
日本の夜景って、奇麗じゃないわ。
俗っぽさがグリグリしてる…

続きます。



真夜中の洞穴フラメンコ~現地録音ジプシーの歌と踊り~

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2016/06/08

スペイン旅行5 ラ・マンチャ


アルムサフェスから、ラ・マンチャ地方へ向かいます。
アルムサフェスはバレンシア州で、街路樹としてオレンジの樹が沢山植えられていました。
街路樹のオレンジは、生食するにはすっぱすぎる種類が植えられているのだそうです。
甘くて美味しいと鳥が食べにきて大変になっちゃうからですって。
見分け方は、下の写真のように、葉っぱの根元の方で一回きゅっとくびれているのは、すっぱいオレンジなんだそうです。
これを使ってマーマレードにして、イギリスとかに売るんですって。

同行したネエさんが、落ちてるオレンジを「拾ってもいいかなあ?」とガイドさんに聞いてみいて「大丈夫っしょ。」と言われたので拾ってきて、後日、食べてみました。
すっごいすっぱいことを覚悟して食べてみたら、まあ、甘くはないけど、八朔の柔らかいのみたいな味で、そんな大騒ぎするほどすっぱくなかったです。


ラ・マンチャ地方はこのあたり。
どのルートをどう走ったのかよくわかりません。


285km移動したらしいです。
ラ・マンチャに行く途中、ななな、なんと、雪が降ってきました。


スペインって暖かいんだと思ってましたが、標高が上がるとお天気も違うそうで。

ですが、今回のツアー、私を含めて猛烈晴女と晴男が大勢いたおかげで


目的地に近づいたら、雪も雨も止んでました!
上の写真は葡萄畑。
味の濃い葡萄にするため、腰の高さくらいまで剪定しちゃうんですって。
スペインの郊外の風景は、こんなふうに地平線までオリーブ畑とか、地平線まで葡萄畑とか、とんでもなく延々と畑でした。


ラ・マンチャ地方には、ポコポコと台地があって、そこに風車がどわ〜っと並んでいました。
私たちが訪れたところはそのどれなのかよくわからないのですが。
雪も雨も止みましたが、さすがに風が強い〜!


ここでは、私の後方にある風車だけ動くそうですが、政府要人とかが見に来る時だけ動かしてるとか。
ちょうど最近、ここに日本人ガイドさんが就任したらしい、いたらいいですね〜。とガイドさんが言ってたら。

いました〜!
三十代半ばくらいかなあ、の、男性。
ここでの観光時間も本当は15分程度の予定でしたが、せっかくなので風車の内部の解説をしてもらおうよ〜。
と、結局全員中に入り、説明をしてもらいました。
内部の見学は1€でした。


風の力でこの歯車をまわし…


石臼をまわして粉をひくのだそうです。
上の写真の真ん中当たりに四角い穴があいています。
そこから、ひかれた粉が下の階に落ちて、袋詰めしていくそうです。


風車の窓から街を見るとこんなかんじ。
せっかく風車があるのに、それを利用して観光客呼んで稼ごうぜ〜とかいう気が全然ないらしく、お土産屋さんとかも特にここでなくちゃというものとか何にもないのだそうです。
ただ、この風車の側の唯一のお土産屋さんが営業熱心で、15分の観光予定がだいぶ押しちゃったのに「見るだけでも!!」と走りながら追いかけてきて「5分!5分!」と言う(汗)。
すぐ横をガイドさんが走っていたので
「どーしよう!押しが強い!」
「ちゃっと見てぱっと戻ってきてください!」
というわけで、ちゃっと行ってぱっと、ドン・キホーテとサンチョ・パンサのフィギュアを買ってきました。
木ではなく、なんか硬い樹脂でできてるっぽく。
2人で12ユーロくらいだったっけなあ。安かったです。


風車見学のあとは、地元の農家さんがやっているレストランへ。
日本語での案内などが沢山あって、オブジェが日本の旗持ってるくらいなので、日本の旅行会社と提携しているんだと思います。


ドン・キホーテメニューという、昔からこの地方で食べられている食事をいただきました。
ドリンクはサングリアを頂きました。
ドリンクはカウンターに行って自分で席に運ぶ方式でした。
グラスの縁ギリギリまで注いでくれたので、「こぼれるよう〜!」と言いながら立ち飲みして少し量を減らしてから席に戻りました(笑)


最初に、「ピスト」という、いろいろ野菜のトマト煮込みみたいな。
「スペインのラタトゥイユ」とも呼ばれてるらしいです。


メインは、骨付き鳥肉と、なんか肉団子の煮込み。
シンプルだけど美味しかったなぁ〜。


デザートは、パイ生地みたいなのを揚げて、ゆるいカスタードソースみたいなのがかかってるもの。
「ラ・マンチャの花」と呼ばれてるものはこれなのかな?
サクサクしてて、ソースは甘すぎず、美味しかったです。
ラ・マンチャ地方のお土産屋さんで、これを作るための型抜きみたいなのをちらほら見かけました。


食事を終えると、汗ばむような陽射し。
ほどよい風。
なんとも快適な旅となっております。

続きます。



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