2016/06/09

スペイン旅行6 グラナダ フラメンコ鑑賞


ラ・マンチャで風車を見たあとは、またまた、ぎゅい〜ん。と移動してグラナダへ。
284km走ったらしい。
グラナダは標高の高いところで、近くの山には雪が積もっていて、ホテルにはスノーボードを抱えた人もいました。
グラナダとは、「ざくろ」のことだそうです。グレナデンシロップのグレナデン。グラナダ。


この日はホテル到着後は自由行動なのですが、私たちはオプショナルツアーで、フラメンコ鑑賞に参加しました。
ディナー付き。
てっきり、フラメンコを見ながら食べるんだと思ってましたが、別のレストランでした。
参加者8名くらいで、マイクロバスで移動。
このレストランは、何て名前の店なのかわからないんだけど、結婚披露パーティーとかも行われる人気のレストランなのだそうです。
その2階を貸し切り状態で。


ドリンクは、アルハンブラの地ビールにしました。
すっきり旨し。


サラダどーん。
これ、取り分けるんじゃないんですよ。1人分ですよ。
どこ行ってもサラダはこうでした。


メインは、ポークを焼いたのと、温野菜と、マッシュポテト。
ポークはちょっとパサパサでした…


デザートはティラミス。
うん。普通にティラミスでした。

食事の後はまたマイクロバスに乗って、サクロモンテという街へ。
ものすごく細い道を、急な、うねった坂道を、ぐねぐねと登ってゆきます。
このあたりに、ジプシー達が岩に穴を打って生活していたのだそうです。
フラメンコのライブハウスみたいなところを「タブラオ」と言うそうで、このあたりには沢山のタブラオがあるそうです。
岩を打って洞窟状態にしていたところで暮らしていたから、タブラオもそのまんま、洞窟状態なんですって。

通行を許可された車しか入れない道を通ったりなんやかやしてたら、もうフラメンコ始まっていました。


フラメンコの始まりはグラナダなのだそうです。
他所の土地ではジプシー達は迫害されたり、差別されたりしていましたが、グラナダでは仲良くやっていたので、ジプシー独自の文化が育っていったそうです。
グラナダのタブラオで出演できるのは、ジプシーの血を引く、出演者として登録されている人のみができるのだそうです。
フラメンコと言うと、赤いフリフリスカートとかで、カスタネットとか扇子とかで華やかに踊るイメージでしたが、それはセビージャ(セビリア)のフラメンコなんだそうです。
グラナダのフラメンコは、足踏みと手拍子が主でした。


その日に何を踊るかとかは全然決まっていなくて、そのとき何を踊りたいかを決めるのだそうです。
振付けも決まったものがあるわけではなく、その時の気持ちで踊るのだそうです。


歌の歌詞が聞き取れないので、何故こう踊ったのかがわからなくてちょっと悔しかったです。

タブラオでの公演は、1時間か1時間半くらいの完全入れ替え制なのだそうです。
このタブラオには、食事しながら見られる席もありましたが、基本的に椅子席で、一列に8人くらいが座って、7列くらいあったかなあ。
ドリンクを頂きながら鑑賞。


彼女はトリで、客席から籠を抱えて登場しました。
最初、小柄な大人かと思っていましたが、普通に子供でした!!
10歳くらいじゃないかしら…


時に、ものすごく鋭い目つきで激しく足踏みをしたり、髪を振り乱して花飾りがすっ飛んだり。
すごかったです。

この部が終了したら、出演者はなんか普通にロビーというかお客さんがいるところに来てお喋りしてたりしました。
さっきの女の子がちょこんと椅子に座っていたので、「感動したよ!」と声をかけたいんだけどスペイン語わからないのでとりあえず「オラ♪」と言ってみたら、にぱっ!としたあどけない笑顔でこっちを見てくれました。
日本語と英語ごちゃ混ぜで一方的に褒め言葉をいくつか言っておきました。
あ〜、ほんとにすごかった。

フラメンコはバルセロナやマドリッドではやってないと言っていいくらいだそうで、わざわざグラナダやセビージャにフラメンコを観に来るスペイン人も沢山いるのだそうです。


Venta El Gallo というタブラオでした。
いやはや、舞台の仕事をしているくせに、フラメンコが実際どういうものなのか全然知らずに知ったかぶってました。恥ずかしいやら情けないやら。
いつかまた観にきたいです。

このあと、見晴らしの良いところに連れて行ってもらって、グラナダの夜景を見下ろしました。
写真は難しかったので奇麗に撮れませんでした〜。
他の街もそうでしたが、変なネオンサインとかがないし、街灯の色が何故かどこも同じオレンジ色で統一されているので、飛行機から夜のスペインを見下ろしたとき、街ごとにオレンジ色の宝石がキラキラしているみたいになってて、とても感動しました。
日本の夜景って、奇麗じゃないわ。
俗っぽさがグリグリしてる…

続きます。



真夜中の洞穴フラメンコ~現地録音ジプシーの歌と踊り~

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2016/06/08

スペイン旅行5 ラ・マンチャ


アルムサフェスから、ラ・マンチャ地方へ向かいます。
アルムサフェスはバレンシア州で、街路樹としてオレンジの樹が沢山植えられていました。
街路樹のオレンジは、生食するにはすっぱすぎる種類が植えられているのだそうです。
甘くて美味しいと鳥が食べにきて大変になっちゃうからですって。
見分け方は、下の写真のように、葉っぱの根元の方で一回きゅっとくびれているのは、すっぱいオレンジなんだそうです。
これを使ってマーマレードにして、イギリスとかに売るんですって。

同行したネエさんが、落ちてるオレンジを「拾ってもいいかなあ?」とガイドさんに聞いてみいて「大丈夫っしょ。」と言われたので拾ってきて、後日、食べてみました。
すっごいすっぱいことを覚悟して食べてみたら、まあ、甘くはないけど、八朔の柔らかいのみたいな味で、そんな大騒ぎするほどすっぱくなかったです。


ラ・マンチャ地方はこのあたり。
どのルートをどう走ったのかよくわかりません。


285km移動したらしいです。
ラ・マンチャに行く途中、ななな、なんと、雪が降ってきました。


スペインって暖かいんだと思ってましたが、標高が上がるとお天気も違うそうで。

ですが、今回のツアー、私を含めて猛烈晴女と晴男が大勢いたおかげで


目的地に近づいたら、雪も雨も止んでました!
上の写真は葡萄畑。
味の濃い葡萄にするため、腰の高さくらいまで剪定しちゃうんですって。
スペインの郊外の風景は、こんなふうに地平線までオリーブ畑とか、地平線まで葡萄畑とか、とんでもなく延々と畑でした。


ラ・マンチャ地方には、ポコポコと台地があって、そこに風車がどわ〜っと並んでいました。
私たちが訪れたところはそのどれなのかよくわからないのですが。
雪も雨も止みましたが、さすがに風が強い〜!


ここでは、私の後方にある風車だけ動くそうですが、政府要人とかが見に来る時だけ動かしてるとか。
ちょうど最近、ここに日本人ガイドさんが就任したらしい、いたらいいですね〜。とガイドさんが言ってたら。

いました〜!
三十代半ばくらいかなあ、の、男性。
ここでの観光時間も本当は15分程度の予定でしたが、せっかくなので風車の内部の解説をしてもらおうよ〜。
と、結局全員中に入り、説明をしてもらいました。
内部の見学は1€でした。


風の力でこの歯車をまわし…


石臼をまわして粉をひくのだそうです。
上の写真の真ん中当たりに四角い穴があいています。
そこから、ひかれた粉が下の階に落ちて、袋詰めしていくそうです。


風車の窓から街を見るとこんなかんじ。
せっかく風車があるのに、それを利用して観光客呼んで稼ごうぜ〜とかいう気が全然ないらしく、お土産屋さんとかも特にここでなくちゃというものとか何にもないのだそうです。
ただ、この風車の側の唯一のお土産屋さんが営業熱心で、15分の観光予定がだいぶ押しちゃったのに「見るだけでも!!」と走りながら追いかけてきて「5分!5分!」と言う(汗)。
すぐ横をガイドさんが走っていたので
「どーしよう!押しが強い!」
「ちゃっと見てぱっと戻ってきてください!」
というわけで、ちゃっと行ってぱっと、ドン・キホーテとサンチョ・パンサのフィギュアを買ってきました。
木ではなく、なんか硬い樹脂でできてるっぽく。
2人で12ユーロくらいだったっけなあ。安かったです。


風車見学のあとは、地元の農家さんがやっているレストランへ。
日本語での案内などが沢山あって、オブジェが日本の旗持ってるくらいなので、日本の旅行会社と提携しているんだと思います。


ドン・キホーテメニューという、昔からこの地方で食べられている食事をいただきました。
ドリンクはサングリアを頂きました。
ドリンクはカウンターに行って自分で席に運ぶ方式でした。
グラスの縁ギリギリまで注いでくれたので、「こぼれるよう〜!」と言いながら立ち飲みして少し量を減らしてから席に戻りました(笑)


最初に、「ピスト」という、いろいろ野菜のトマト煮込みみたいな。
「スペインのラタトゥイユ」とも呼ばれてるらしいです。


メインは、骨付き鳥肉と、なんか肉団子の煮込み。
シンプルだけど美味しかったなぁ〜。


デザートは、パイ生地みたいなのを揚げて、ゆるいカスタードソースみたいなのがかかってるもの。
「ラ・マンチャの花」と呼ばれてるものはこれなのかな?
サクサクしてて、ソースは甘すぎず、美味しかったです。
ラ・マンチャ地方のお土産屋さんで、これを作るための型抜きみたいなのをちらほら見かけました。


食事を終えると、汗ばむような陽射し。
ほどよい風。
なんとも快適な旅となっております。

続きます。



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2016/06/03

スペイン旅行4 バルセロナからタラゴナ

スペイン旅行紀3 バルセロナその2 からの続きです。

バルセロナにはこれでお別れ…
ランブラス通りは、冬なのにお花が沢山売っていて、日本では高価な極楽鳥花(ストレリチア)が沢山売ってました。
写真撮ってませんが〜。


ヨーロッパの町並みって、本当に、美しい。
外観を崩しちゃいけないっていう決まりが厳しくて、まるごと壊して作り替えちゃう方が安いし早いのに、内装だけチマチマ直さないといけないのでとっても大変なのだそうです。


バルセロナからひゅ〜ん!と約100km。
タラゴナに来ました。


タラゴナは古代ローマ時代に築かれた都市。
ここで観られるのは今回は水道橋だけでしたが〜
ほかにもたくさんの遺跡があるそうです。



ラス・ファレーラス水道橋。
1世紀に作られたらしいです。
1世紀です。
意味が分かりません。
2000年前ですよ。
何やってんですか。
どうやって作ったんですか。
どこから石運んできたんですか。
古代文明おそろしい…

ここは見学時間15分という『写真とって満足しとけ』的なスケジュールだったのですが、橋の上を歩ける柵が、以前は閉鎖されてたのに開いてる〜!ってなことで、ズンズン行ってしまうガイドさんについていってみました。
ほかの参加者さんたち、15分を気にして
「そんなに遠くに行ったら時間内に戻れないよ〜。」
「ですよね〜。でもガイドさんが行っちゃってるんだから、ガイドさん置いてバスが行っちゃうことはないだろうからいいんじゃないですかぁ〜?行ってみましょうよ〜♪」
と、えっさほいさ。


この近くに、腰の高さくらいの回転ドアみたいなのがあって、以前は南京錠みたいなので閉じられてたんですって。
それが開いていたので…
水路を歩くことができました〜!
どうせ歩けるなら反対側まで歩いて降りてみたかったけど、さすがに時間がないので途中まで。
今回のガイドさん、いい人なんだけども、自分は旅慣れてるからいいだろうけども、ど〜にも説明が二言三言不足してて「聞いてねえし!」「言ってること違うし!」みたいなことが頻発して、実は初日から参加者さんに叱られまくってました。


2000年経ってるんだぜ、これ…
(写り込んでるのは同行したネエさん)

そこからまたビュ〜ンと移動して(289kmらしい)、バレンシア州のアムルサフェスというところにある宿へ。
団体客向けっぽい、郊外のホテルでした。
到着時間が遅いので、スーツケースはフロントに置いてホテルのレストランで夕食!!


前菜は、パスタ入りスープ。


メインはパエリア。
ネエさんが甲殻類アレルギーなんだけど、直後に運動とかしなければ平気とは言ってたけど、選べるのかなあ…
と思って一応ガイドさんに聞いたら
「お肉です。」
一択かよ。
「スペインのパエリアは本来、白身のお肉で、ウサギなんです。今回は鶏肉ですけど。」
早く言ってくれ〜。
まあ、アレルギー持ちのネエさんが自分で確認しておくのが筋ではあるけども、なんかもうちょっとフォローがあっても良かったんじゃないかしら…。

海老とかムール貝とかがワシャワシャ入ってるパエリアは、観光誘致のために作ったようなものなんですって。
今回頂いたパエリアは、骨付き鶏肉と、モロッコインゲンをブツ切りにしたのと、白インゲンっぽいのが入っていました。
銅鑼みたいな大鍋でど〜んと持ってこられて、ワシャワシャ配られました。



美味しかったのです。
デザートはなんか市販品っぽいパック入りアイスクリーム。

基本的に4人席だったので、同年代っぽい一人参加の男性と女性と相席になりました。
この時はまだ誰が一人参加か分からなかったのですが、たぶんこのお二人はお互い一人参加だと早々に分かってたから、一緒にどこかに相席しようと目配せしたような気がします。
しかも、お二人とも私たちの自宅の近くとご縁のある方々で!!
最後まで大盛り上がりをしてしまいました。




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