2016/06/08

スペイン旅行5 ラ・マンチャ


アルムサフェスから、ラ・マンチャ地方へ向かいます。
アルムサフェスはバレンシア州で、街路樹としてオレンジの樹が沢山植えられていました。
街路樹のオレンジは、生食するにはすっぱすぎる種類が植えられているのだそうです。
甘くて美味しいと鳥が食べにきて大変になっちゃうからですって。
見分け方は、下の写真のように、葉っぱの根元の方で一回きゅっとくびれているのは、すっぱいオレンジなんだそうです。
これを使ってマーマレードにして、イギリスとかに売るんですって。

同行したネエさんが、落ちてるオレンジを「拾ってもいいかなあ?」とガイドさんに聞いてみいて「大丈夫っしょ。」と言われたので拾ってきて、後日、食べてみました。
すっごいすっぱいことを覚悟して食べてみたら、まあ、甘くはないけど、八朔の柔らかいのみたいな味で、そんな大騒ぎするほどすっぱくなかったです。


ラ・マンチャ地方はこのあたり。
どのルートをどう走ったのかよくわかりません。


285km移動したらしいです。
ラ・マンチャに行く途中、ななな、なんと、雪が降ってきました。


スペインって暖かいんだと思ってましたが、標高が上がるとお天気も違うそうで。

ですが、今回のツアー、私を含めて猛烈晴女と晴男が大勢いたおかげで


目的地に近づいたら、雪も雨も止んでました!
上の写真は葡萄畑。
味の濃い葡萄にするため、腰の高さくらいまで剪定しちゃうんですって。
スペインの郊外の風景は、こんなふうに地平線までオリーブ畑とか、地平線まで葡萄畑とか、とんでもなく延々と畑でした。


ラ・マンチャ地方には、ポコポコと台地があって、そこに風車がどわ〜っと並んでいました。
私たちが訪れたところはそのどれなのかよくわからないのですが。
雪も雨も止みましたが、さすがに風が強い〜!


ここでは、私の後方にある風車だけ動くそうですが、政府要人とかが見に来る時だけ動かしてるとか。
ちょうど最近、ここに日本人ガイドさんが就任したらしい、いたらいいですね〜。とガイドさんが言ってたら。

いました〜!
三十代半ばくらいかなあ、の、男性。
ここでの観光時間も本当は15分程度の予定でしたが、せっかくなので風車の内部の解説をしてもらおうよ〜。
と、結局全員中に入り、説明をしてもらいました。
内部の見学は1€でした。


風の力でこの歯車をまわし…


石臼をまわして粉をひくのだそうです。
上の写真の真ん中当たりに四角い穴があいています。
そこから、ひかれた粉が下の階に落ちて、袋詰めしていくそうです。


風車の窓から街を見るとこんなかんじ。
せっかく風車があるのに、それを利用して観光客呼んで稼ごうぜ〜とかいう気が全然ないらしく、お土産屋さんとかも特にここでなくちゃというものとか何にもないのだそうです。
ただ、この風車の側の唯一のお土産屋さんが営業熱心で、15分の観光予定がだいぶ押しちゃったのに「見るだけでも!!」と走りながら追いかけてきて「5分!5分!」と言う(汗)。
すぐ横をガイドさんが走っていたので
「どーしよう!押しが強い!」
「ちゃっと見てぱっと戻ってきてください!」
というわけで、ちゃっと行ってぱっと、ドン・キホーテとサンチョ・パンサのフィギュアを買ってきました。
木ではなく、なんか硬い樹脂でできてるっぽく。
2人で12ユーロくらいだったっけなあ。安かったです。


風車見学のあとは、地元の農家さんがやっているレストランへ。
日本語での案内などが沢山あって、オブジェが日本の旗持ってるくらいなので、日本の旅行会社と提携しているんだと思います。


ドン・キホーテメニューという、昔からこの地方で食べられている食事をいただきました。
ドリンクはサングリアを頂きました。
ドリンクはカウンターに行って自分で席に運ぶ方式でした。
グラスの縁ギリギリまで注いでくれたので、「こぼれるよう〜!」と言いながら立ち飲みして少し量を減らしてから席に戻りました(笑)


最初に、「ピスト」という、いろいろ野菜のトマト煮込みみたいな。
「スペインのラタトゥイユ」とも呼ばれてるらしいです。


メインは、骨付き鳥肉と、なんか肉団子の煮込み。
シンプルだけど美味しかったなぁ〜。


デザートは、パイ生地みたいなのを揚げて、ゆるいカスタードソースみたいなのがかかってるもの。
「ラ・マンチャの花」と呼ばれてるものはこれなのかな?
サクサクしてて、ソースは甘すぎず、美味しかったです。
ラ・マンチャ地方のお土産屋さんで、これを作るための型抜きみたいなのをちらほら見かけました。


食事を終えると、汗ばむような陽射し。
ほどよい風。
なんとも快適な旅となっております。

続きます。



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2016/06/03

スペイン旅行4 バルセロナからタラゴナ

スペイン旅行紀3 バルセロナその2 からの続きです。

バルセロナにはこれでお別れ…
ランブラス通りは、冬なのにお花が沢山売っていて、日本では高価な極楽鳥花(ストレリチア)が沢山売ってました。
写真撮ってませんが〜。


ヨーロッパの町並みって、本当に、美しい。
外観を崩しちゃいけないっていう決まりが厳しくて、まるごと壊して作り替えちゃう方が安いし早いのに、内装だけチマチマ直さないといけないのでとっても大変なのだそうです。


バルセロナからひゅ〜ん!と約100km。
タラゴナに来ました。


タラゴナは古代ローマ時代に築かれた都市。
ここで観られるのは今回は水道橋だけでしたが〜
ほかにもたくさんの遺跡があるそうです。



ラス・ファレーラス水道橋。
1世紀に作られたらしいです。
1世紀です。
意味が分かりません。
2000年前ですよ。
何やってんですか。
どうやって作ったんですか。
どこから石運んできたんですか。
古代文明おそろしい…

ここは見学時間15分という『写真とって満足しとけ』的なスケジュールだったのですが、橋の上を歩ける柵が、以前は閉鎖されてたのに開いてる〜!ってなことで、ズンズン行ってしまうガイドさんについていってみました。
ほかの参加者さんたち、15分を気にして
「そんなに遠くに行ったら時間内に戻れないよ〜。」
「ですよね〜。でもガイドさんが行っちゃってるんだから、ガイドさん置いてバスが行っちゃうことはないだろうからいいんじゃないですかぁ〜?行ってみましょうよ〜♪」
と、えっさほいさ。


この近くに、腰の高さくらいの回転ドアみたいなのがあって、以前は南京錠みたいなので閉じられてたんですって。
それが開いていたので…
水路を歩くことができました〜!
どうせ歩けるなら反対側まで歩いて降りてみたかったけど、さすがに時間がないので途中まで。
今回のガイドさん、いい人なんだけども、自分は旅慣れてるからいいだろうけども、ど〜にも説明が二言三言不足してて「聞いてねえし!」「言ってること違うし!」みたいなことが頻発して、実は初日から参加者さんに叱られまくってました。


2000年経ってるんだぜ、これ…
(写り込んでるのは同行したネエさん)

そこからまたビュ〜ンと移動して(289kmらしい)、バレンシア州のアムルサフェスというところにある宿へ。
団体客向けっぽい、郊外のホテルでした。
到着時間が遅いので、スーツケースはフロントに置いてホテルのレストランで夕食!!


前菜は、パスタ入りスープ。


メインはパエリア。
ネエさんが甲殻類アレルギーなんだけど、直後に運動とかしなければ平気とは言ってたけど、選べるのかなあ…
と思って一応ガイドさんに聞いたら
「お肉です。」
一択かよ。
「スペインのパエリアは本来、白身のお肉で、ウサギなんです。今回は鶏肉ですけど。」
早く言ってくれ〜。
まあ、アレルギー持ちのネエさんが自分で確認しておくのが筋ではあるけども、なんかもうちょっとフォローがあっても良かったんじゃないかしら…。

海老とかムール貝とかがワシャワシャ入ってるパエリアは、観光誘致のために作ったようなものなんですって。
今回頂いたパエリアは、骨付き鶏肉と、モロッコインゲンをブツ切りにしたのと、白インゲンっぽいのが入っていました。
銅鑼みたいな大鍋でど〜んと持ってこられて、ワシャワシャ配られました。



美味しかったのです。
デザートはなんか市販品っぽいパック入りアイスクリーム。

基本的に4人席だったので、同年代っぽい一人参加の男性と女性と相席になりました。
この時はまだ誰が一人参加か分からなかったのですが、たぶんこのお二人はお互い一人参加だと早々に分かってたから、一緒にどこかに相席しようと目配せしたような気がします。
しかも、お二人とも私たちの自宅の近くとご縁のある方々で!!
最後まで大盛り上がりをしてしまいました。




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2016/05/27

スペイン旅行3 バルセロナその2

すっかり更新が滞っておりますスペイン旅行紀。
バルセロナその1 の続きです。

バスの車窓から、カサ・ミラなどを見学。



ガウディが手がけた建築です。
これって、アパートなんですって。
ここに住んでいる方、現在でも居られるんですって。
ひええ。
なんというステキデザイン。


ベランダの柵までもがアートです。

バスを降りて、サン・パウ病院を外側だけ見学。


現在でも使われている病院なのだそうです。
いくつかの棟に分かれているのですが、雨とか荒れた天気でも各棟を移動できるように地下で繋がっているのだそうです。


棕櫚の樹があるあたり、温暖な地方なんだなあと感じさせます。
病院で記念撮影というのも変な感じですが、ぱしゃり。

バスの中からカサ・バトリョなども見たのですが、バスの中からはちょっと撮りづらくて写真はありません。

その後自由時間となり、ランブラス通りを散策。
職業柄、劇場はちょっと見ておきたくて、リセウ劇場へ。


この日は、翌日からのオペラかなにかのリハーサル中っぽかったです。
バレエとかオペラとかコンテンポラリーダンスとか、割とお硬い演目を上演してるような雰囲気のポスターたちでした。

裏方稼業の性。
搬入口や楽屋口を見てみたい。
正面入口から右側にまわったところ。


シャッターの、手前から三つめはBoxOfficeのようでした。
手前の大きめのシャッター2つは何なのかよくわかりません。
楽屋口は、写真の奥の方の扉でした。
ここから先は治安が悪いというガイドさん情報があったので、最初から行かないつもりではありましたが、ホントにいかにも治安の悪い雰囲気ムンムンでしたのでそそくさと退散しました。

この自由時間でランチも食べないといけないのですが、市場で済んじゃいました。


観光客向けな感じのところと、地元のプロ用のところが混在していました。
スペインでは野菜の値段は1kgあたりの値段で、量り売りなのだそうです。


カリフラワー美味しそう♪


こういう感じで、ピンチョスとかを売ってるお店が沢山ありました。
ここのお店で、生ハムとかサラミとかが刺さってるピンチョスなんと1ユーロを購入。
自撮りしようと思ったら失敗してたのでトリミングでお店の一部だけ〜。

結構英語通じます。ってか、旅行者向けのところは日本語で値段とか教えてくれて「アリガトウゴザイマシタ♪」と言ってくれます。
スペインでは日本人だと思われた!わーい!
(私は過去にベトナムでベトナム人にベトナム人だと思われたり、ロンドンで韓国人に韓国人だと思われたり、日本で中国人だと思われて中国語で接客されかけたりなのです。)

下の写真は、タコのなんとか。6ユーロで、こんなにいらないんだけどなあ…と思いつつ、エビイカタコカニ好きな私は我慢できなくて買っちゃった!
同行のネエサンはこの手のものにアレルギーがあって食べられないのです。

市場内にもバルみたいなところが何カ所かあったんだけど、満席!!
時間制限のあるパックツアー客には難しそうで諦めました。



あと何食べたっけなあ?
いちごがどっさりカップに入ってて1ユーロとか、フレッシュジュースも沢山あるし。
お土産用にサフランとか小瓶に入ったオリーブオイルを買いました。
レストランだとどうか分からないけど、スペインは食品がとても安いので、長期滞在するなら市場やスーパーを利用すればとてもお手頃価格で滞在できそうです。
ヨーロッパは他にはロンドンとドイツしか行ったことがないのですが、ロンドンは食べ物の楽しみがなくて、スーパーでお惣菜買うにも、豆のサラダとか、サンドイッチとか、それくらいですから…

この市場では魚やお肉も売っています。
お肉は、さすが…
羊の脳みそとか、革むいて半分に割った羊の顔(目玉付き)とか、ギョッとするものがたくさんありました。
骨付きの、生ハムのかたまりとかすっごい安いんですけど、市場で買うようなものは検疫を受けていないので日本に持ち込めないのだそうです。
空港の免税店で売ってるものは大丈夫。
海のものは、まあ、生はハナから無理ですけど、海は繋がってるから、魚や貝の缶詰とかは日本に持ち込めるんですって。

続きます。


マドリード・バルセロナ (タビトモ)



バルセロナのガウディ建築案内 (コロナ・ブックス)

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