2022年に右胸のシリコンをティッシュエキスパンダーから入れ替えて3年が経ち、先日形成外科の先生に診ていただきました。
シリコン入れたりしてると必ず形成外科医とつながっていないといけなくて、たとえば乳がんが完解してもシリコンが入ってたら年にいちどは、引っ越したとしても、確認しないといけないのだそうです。
経過が順調なので形成外科は1年にいちどの検診になっています。昨年は主治医の担当曜日が途中で変わってしまったので、常駐の医師に診ていただいたため、主治医にお会いするのは2年ぶりでした。
形成外科の主治医は、医大の卒業年から推測して、入学も卒業もストレートだとしたら私の2歳上くらい。しゅっとした小柄で黒髪ふさふさなので、そのあたりで見たら私より若く見えるのではないかと思います。いや、私服着てたら全く気付かないと思います。。
声もよく響くテノールで、お医者さんの割には奇麗な声で話す方だなあと思います。あ、声聞いたら外でもわかるかも。
つまり同世代の男性なわけですが、優しいし面白いし腕もいいので大好きなのです。
乳がんで右胸を全摘出することになり、私が行ってる病院は普通の市立病院ですが、乳腺科と乳房再建の形成外科の連携を強くしているのですぐ形成外科の乳房再建担当医の診察にまわされました。
私はやせ型なので自家再建は無理だなと思ってすぐシリコンでの再建でお願いしますと言ったものの、どうやって再建するのかとかはネットとかで調べても怖いばかりなのですぐに調べるのはやめました。
そして形成外科の主治医にどうやって再建するのかの説明を受けて「えええええ~!」。
あの頃の私は顔に「不安」と太文字で書いているような表情をしていたと思います。
全摘出と同時再建の手術のあと私を起こしたのは形成外科の主治医だったそうで、後日
「僕が声かけたの覚えてますか?」
と聞かれ、
「覚えてます覚えてます。なんか黄緑色の水の中にいるみたいな夢を見てたら左側から声をかけられて目が覚めて、あれ?そうだ私手術されてるんだった~って思いだしたんです。」
「うれしいなあ~、覚えてないっていう人が多いんですよ~。覚えてないって言われるの結構寂しいんですよ~。」
そこですか?と笑ったものです。
私はお酒に強いので麻酔や痛み止めが効きにくいかもとは言われていましたが、そのせいか麻酔酔いもなく目が覚めた瞬間にあれこれ理解して会話もペラペラして、痛み止めの点滴もすぐ効かなくなって大変でしたが、術後の経過は順調で、今では右胸がシリコンなことをしばしば忘れてるくらいです。
どういう構造でシリコンが挿入されているのかよくわからないのですが、胸の上側のシリコンのところとオリジナルの部分の境目が凹むんですね。こういうものなんだそうです。脂肪注入の注射をすればなじむそうです。この処置も保険適用になる流れがあったそうなのですが、コロナ禍のドタバタでどっかいっちゃったそうです。
今回の診察でも主治医が
「だいぶ凹んじゃいましたね、まあもともと脂肪少なかったですけど。」
「ん~、でもまあ生身で見せびらかすわけでもないからまあいっか~、って思ってますわ。こないだ温泉に行った時も、まったりしながら、あ、そういえば私右胸シリコンなんだった忘れてた、こんなもんなんだな~と思いました。」
と話しました。
そしたら、温泉好きなんですか?と聞かれ、
「私の周りの温泉好きサンたちに比べると全然行ってない方ですけど、まあ、好きですね。」
「この辺にあるんですか?温泉。」
「〇〇という温泉施設がありますよ~(主治医は週一回診察と手術に来てるだけなので、このあたりのことを知らないっぽい。看護師さんはニコニコしながらウンウンとうなづいていました。)」
と言うと
「広いお風呂良いですよね~。行かないけど。」
ズコッ
「行かないんですか?」
「湯冷めしそう~。」
「そう思うのもわかりますが結構大丈夫ですよ笑」
先生が温泉やサウナに全く興味がないということがよくわかりました。
形成外科の診察の前に乳腺科に行っていて、昨年発熱して1か月以上咳が止まらなかったことは話していて、カルテにその旨書かれていたので「体調崩したんですか?」とすぐ聞かれたので説明したら、
「僕も去年マイコプラズマになっちゃって咳がずっと止まらなくて抗生剤とったりしてたんですけどなかなかおさまらなくて。その時期病院中でマイコプラズマやらインフルエンザやらが爆発的に流行ったんです。」
「乳腺科の先生も咳止まらなかったっておっしゃってました…。」
お医者さんっていくらマスクしてアルコール消毒してても完全に防ぐのは無理ですよね、防護服とか着ないと…。しかも、帰ってきてから思ったんですけど、外科医が咳止まらないって大変じゃないですか。手術できないじゃないですか。
手術の日程変更したりもあったのかもしれないなあ…。
私は仕事で変な体勢になったり、重いものを変な位置に持ち上げるシーンがあり、その部分は不自由な部分がまだありますが、そこは3年経ってもどうにもならず。そういう時は仕事仲間に助けてもらってます。大胸筋を引っ張ってるのもあり外科的にもどうにもならないそうです。
ま、四十肩五十肩でも腕上がらなくなるお年頃ですからね。手術してなくても体にガタがくるわたしたち。
市民病院で大丈夫なのかなあと思っていたけれど、乳がんは標準治療があって転移してなければ割とシンプルに治療ができます。
そして、乳腺科も形成外科も良い医師に恵まれ、薬剤師さんは高校時代の友人のお姉さんで、通院も楽しく、まだホルモン治療しているのでいまだにがん患者な私ですが、幸せももらえたなあと思っています。
病院帰りのランチを楽しみにしているのですが、形成外科の時は手術前の早い時間に診察してくれているので、薬局で薬もらって駅までバスで戻っても、まだランチタイムにならないことが多く…。
何故か10時からやってるサイゼリヤに行きました。
ランチのハンバーグで、午前中だというのにワインなんか飲んじゃっても700円。
これに慣れるとなんだかよくわからないレストランで1000円越えのランチを試す気にもなれませんわ。
よっぽどおいしいとか、景色がいいとか、内装が素敵とか、食器が素敵とかあればいいんですけど、閉鎖的な雑な店内で雑な盛り付けでインスタントな味だとがっかりします。安ければ文句はないですけども。
形成外科は次回は来年。
乳腺科は次は4月で、CT撮ります。朝ごはん食べずに行かないといけないので、ランチがいっそう楽しみです。何にしようかなグフフ。
それまでにもう風邪とかひかないようにマスク着用続けます。
重症ではなかったとはいえ咳のせいで外出も外食もできないのには懲りました!