生きてましたよ。
1月は暇で、業界全体暇のようだったので開き直ってひたすら寝てました。
着付け教室のイベントもありました。
その時頂いたお食事については後日投稿します!
さてそれでは2月は何をしていたのかというと、私には珍しく、商業演劇の公演に1ヶ月ずっと就いておりました。
まー、それはもう贅沢で大掛かりでとんでもない素晴らしい作品でした。
...と、分かったのも、本番数回目くらいでしたか...
何しろ私はセクションの中で最も楽なポジションでしたので。
台本読んでなくて...(読ませておくれよ)。
もちろん稽古場の稽古も見ていなくて...(見せておくれよ)。
稽古場動画も見ていなくて...(見なくてもできるけどさあ)。
私は舞台袖で転換をするのが担当でした。
なにしろ台本読んでないし稽古も見てないので、舞台稽古では、何をしたいんだか全くわからず。
このシーンでこれ使うのね。
このシーンでこれがあると邪魔なのね。
このシーンはお片づけタイムね。
ということが整理されてきたのが、何日目だったかは覚えていない...。
しかも一回の公演が休憩含め3時間35分というとんでもない長丁場。
舞台装置の転換は鬼のようにシビアで。
(なので、私が転換に参加するのは開演後45分で終了。それ以降はやることない、というか、装置の転換と役者の移動と準備と小道具の配置で舞台袖が大騒ぎなのでもはや何もしようがない。私の存在が邪魔になるだけでしたのさ。)
15年ぶりの上演となった本作品。
前回は4時間だったのを、削って削って3時間35分にしたようです。
作品の性質上、あまり削ると脚本の趣旨も削れてしまうので、いたしかたないかと思いました。
その15年前の公演は観ておりませんが...
今回は、音楽を、普段からとてつもなくご活躍の方が、全ての曲を、どうやら2年近くかけて作曲し、全公演ご自身でピアノを弾きタクトを振るという、私でさえ震え上がってしまうほどの贅沢さでした。
のちのち分かってくると、プリンシパルクラスの方が5役くらいやったりってのがザックザク。
ということは衣装さんも床山さんも戦場ですわな。
本当にちょとでも普段は用がないところをノコノコ歩くと「邪魔!」となり、アイすんません今すぐ私がどきます。という。
本番中も慌ただしいときは本当に1秒以下の動きの違いが事故スレスレに。
私はこの手の興行に1ヶ月就いた経験はないので、いろいろ勉強になりました。
とてつもない贅沢な大作でしたが、ここまで来るのにプロデューサー、演出家、出演者、などなどでも大変な苦労があったことは、舞台稽古の時に全部分かりました。
私でさえイライラして物申したい場面が山ほどありましたが、私はセクションの中の一番最下位ポジション。口をつぐみました。
転換があまりにも大掛かりなので、私が参加する転換でも段取りがなかなか固まらず。
後半戦になってからやっと分かってきたので、だいぶ落ち着いて転換することができました。
舞台の裏方というのは、他のセクションとの連携が多くあります。
段取りとしてどうするか。というのは、事前に打ち合わせできることと、やってみないとわからないことがあります。
やってみないとわからないことは、回数を重ねると、結局とてもシンプルな段取りでおさまっちゃったりします。
逆に、アクシデントもあります。
その際どうリカバリするか。
判断力が必要です。
ここまでくるのに20年くらいかかった私です〜。
この手の裏方は、よっぽどの立場でなければ出演者に安易に話しかけることはタブーです。
集中力を削いでしまいますし。
おまえ誰やねん。ともなりますし。
なので私から役者さんに話しかけることはありません。
挨拶だけです。
気さくな役者さんが私に声をかけるのを習慣にしてくださったら、お応えする。
そういう仕事です。
裏方というのは、出演者を不安にさせてはならないものです。
これは私の大切にしているところです。
先生方、先輩方に教えていただいた大切なことです。
この業界、その日最初に会ったら朝でも昼でも夕方でも
「おはようございます!」
です。
(一部の児童劇団とか、バレエのキッズ・ジュニアクラスなどでは、幼いうちに業界の癖がつかないように、時間帯によって「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」と言わせているところもあります。)
なので私は、現場に行っての挨拶「おはようございます!」は、テンション60%から90%の「なんだかとっても元気そうな声」で、しています。
嫌いな人に対しては120%の陽気さで「おはようございます!!!」と言います。
もちろん口先だけです。
大人になるってこういうことね...
控え室が出演者と私たちは全く違う位置にあったので役者さんたちとワイワイお話できることは少なかったのですが、先日たまたま座長の方が開演前に横を通ったので
「おはようございまーっす!!」
と言ってみましたら
「?、あ、おはよござやーっす!」
と、返してくださいました。
やっぱり可愛らしい方でした。
なんかピリピリしている日もありましたが、基本的に可愛らしい性格の方なんだなと思うのと共に、心の底ではいろんなことをしっかりと考えている強い心を持った方なんだなと思いました。
そんな公演も、新型コロナによるイベント自粛要請を受けて、中止になりました。
私は小屋入りしてから対応が追いつく末端スタッフですが、何年も前から企画制作やキャスティングに奔走し、演出プランを協議し、稽古場で喧々諤々しながら(見てないけどまあそうなるだろうなという)作り上げてきた皆様の落胆たるや、想像に余りあります。
地方公演も中止になりました。
座長の方の本来の性格はよくわかりません。
ただ、思ってた以上に舞台で遊ぶ人だということは分かりました。
最後の時。
「一本締めするよ〜!一回のね!!いくよ!はい、よーおっ!」
と叫んでいたのが印象的でした。
個人的な印象ですが、テレビや雑誌では(私個人的に雑誌あんあんが嫌いなので、表紙にいると本屋の全部裏返しにしたくなる)「和み系」「癒し系」「ほっこり系」と、言われてるかどうかはしりませんが甘いイメージて売ってると思われるのでそんな気がしていましたが、実際はむっちゃ男でした。
DVDは受注生産で、Blu-rayは普通に販売するみたいです。
けど予約しておいたほうがいいと思います。
...ってね、作品名も役者名も出さずに誰が分かるのか知りませんが。。。
もっと沢山の方に生の演劇と演奏を体験していただきたかった。
自分で関わりながら鳥肌立てるシーンたくさんありましたもの...
btw.
新型コロナの影響で私の仕事当分すっからかんになりました。
なんなの政府。
バカなのねアホなのね、なのになんで何年も政権交代しないの、政治家もみんなバカなのアホなの??
しかも学校休校アホなの???
もう日本潰れるしかないんじゃね?
あべせいけんって、日本を潰し殺すためにできたの??
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