2024/12/07

『アンメット』本当によかった。

先日ドラマがありました『アンメット』の原作が完結していて、先日一気に読みました。


アンメット -ある脳外科医の日記ー(1)

大槻 閑人/子鹿 ゆずる 講談社 2021年03月23日
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ネタバレしますが終わり方はドラマと同じでした。単行本の発行の方がドラマより後だったのですが、プロットは決まっていたのでしょうね。
ドラマよりエピソードは多く、まあ脳外科のお話なのであたりまえでしょうけども、すぐ開頭手術するので、そんなに頻繁に脳に問題起きるの?と怖い気持ちにもなりました。
ドラマで、手術される患者のまぶたがテープで止められてるのを見て、だから手術の時はアイメイクもつけまつげもコンタクトレンズもダメなのか!と気づきました。
私は乳がんの二回目の手術(乳がん二回目と言うか、乳房再建の仕上げ手術)の時はまだ髪の毛がちょろちょろでかつらをつけていて、前日に説明に来たオペ看護師さんが「かつらつけててもいいですけど、イソジンで首や生え際まで消毒するので、かつらが汚れちゃうかもしれません」と言われ、そうなの?そういう状態なの??胸の手術なのに?「じゃあ私が麻酔で寝ちゃったらかつら外してもらっていいので、終わったらなんとなく戻しておいてもらうことはできますか?」「ぴったり装着でなくちょっとずれちゃうかもですけど」「それは全然大丈夫です!」というやりとりがあったりしたので、説明されてない細々した段取りってあるんだなあと思ってたら。

アンメットの話に戻ると、ドラマでは三瓶がミヤビにあそこまで執着するのがいまいちピンとこないなあと思っていました。自分自身が明るくなることによって影を消しているミヤビの考え方と存在がかけがえのないものになっていた理由が原作を読んでわかりました。
ドラマでは語られなかった点、ミヤビは阪神淡路大震災で両親を亡くしています。妹とともに親戚に育てられ、辛さや悲しみもあまりあるだろうに、そうやって影をなくしているミヤビと一緒にいることで三瓶自身も自分の中に光を持っていたいと強く思っていたのでしょう。
それを思うと、ミヤビが手術後に意識不明状態が続いていた時の三瓶の不安やらなんやらは、どれだけのものだったことか。

ミヤビ自身が明るいのは、本人の努力もあるだろうけど、かなり天然ちゃんだからなのかもしれません。絵がとんでもなくへたくそなこととか。食いしん坊とか。
ただの超絶技巧脳外科医だったらラブストーリーにはなりにくいのもあるでしょうけども。

ドラマと原作が同じ終わり方をしたので続編はもうないでしょうけれども、スピンオフはたくさん作れると思うので、それでまたドラマ見たいなあ。若葉君がほとんど地上波に出ない人なので、生半可なものでは出てくれなそうとか思う…。


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杉咲花ちゃんはなんとなく何をやっても杉咲花ちゃんなんだけど、ちゃんと役を自分の中に取り込んでいるので、漫画でのミヤビの印象とはちょっと違うのですが、実写のミヤビはこれだ。と思いました。
今やってるドラマに出てる彼女もとても良いです。


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